ラオックス「ザ・コンピュータ館」店長の経験を持つことなどで知られる松波道廣氏が、日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)の専務理事に就任した。JCSSAでは、これまで理事、PCコンシューマサポート連絡協議会委員、中小企業IT化実態調査分科会長などを務めてきた。「専務理事として、一段と会員企業のメリットになる取り組みを行っていく」と意欲を燃やす。
最近の取り組みでは、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)との連携が挙げられる。開発支援事業のソフトウェアを市場に普及させるために説明会を開きたいというIPAからの、要望を受けて、JCSSA会員企業にセミナー参加を呼びかけた。「会員企業のビジネスに付加価値を与える」と判断したためだ。
このような連携は、「新しい取り組み」とし、これを契機に様々な団体との連携も積極的に行っていく考え。現段階で考えているのは、「携帯電話を切り口として、モバイルコンピューティング推進コンソーシアムと新しい“モバイルソリューション”を模索したい」。また、店長の経験と「中小企業診断士」という肩書きで得たノウハウから、「コンシューマビジネスと法人ビジネスともにエンドユーザーのメリットを考えなければならない」と感じている。このため、東京・千代田区の中小企業団体や秋葉原電気街新興組合などとのコミュニケーションの場の必要性を訴える。
「会員企業に付加価値を提供していく。今は過渡期だ」。団体間の枠を超えた活動でIT業界の活性化を図る。
プロフィール
松波 道廣
(まつなみ みちひろ)1949年7月20日、東京都新宿区出身。72年、早稲田大学理工学部電気通信学科卒業後、ソニーに入社し、音響変換器の設計開発に携わる。76年、松波無線に入社。82年、松波無線とラオックスの合併により、ラオックスの常務取締役に就任。86年、外国人向け日本語学校運営のランテクス社長に就任。95年、ラオックスの取締役に就任し、中小企業向けパソコン販売などを経て、04年に中小企業向け経営コンサルティングを手がけるカスタマー経営研究所を設立。05年6月、日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)の専務理事に就任。