「就職活動時、実はオービックを受けるつもりだったのが、間違えてオービックビジネスコンサルタント(OBC)にエントリーして、受かってしまった。ほかにITベンダーといえる会社も受けていなかったけど、人事にすごくきれいな人がいて、ここ楽しそうだな、と」。公務員試験も視野に入れながらの就職活動だったが、何事も楽しんでやらないと損だという性分が、OBCへの入社を後押しした。同社において、パートナー営業の部隊はまさにビジネスの要を担う。そこでエース級の活躍をみせる敏腕営業マンは、「うちは、モラトリアム期間に目いっぱい遊んできた人が楽しんで働ける会社」と言い切る。
高校時代は、毎日アルバイトをして欲しいものは自分で買う、自立心旺盛な少年だった。やがて、何度か訪れたことのあった横浜の街に惚れ込み、「大学生活は横浜で送りたい」と、横浜市立大学に進学。イベントサークル的な側面もあったという写真部で部長を務めた。人間関係のつくり方や根回し、調整といったコミュニケーションのスキルは、ここで研ぎ澄まされた。
パートナー営業を担当してはいるが、ハイタッチでユーザー企業との関係づくりを重視するのが酒井宏朗のスタイル。チャネルであり、ユーザーでもある会計事務所を担当した9年間が、その形成に大きく影響している。「結局、ベンダー側の人間が信頼できるかどうかをお客様はみている。お客様との信頼関係ができさえすれば、パートナーと協力して提案するプロセスもスムーズになり、パートナーからの信頼も得られる」と、身に染みて実感している。現在はIPOを検討している会社を担当する機会も多く、世の中の最先端の技術とサービスをもつユーザーが、OBC製品を導入して成長し、上場していく過程をみるのが何よりの楽しみだ。(敬称略)
プロフィール
酒井宏朗
(さかい ひろあき)
1981年8月生まれ。岐阜県中津川市出身。横浜市立大学を卒業後、オービックビジネスコンサルタントに入社。約1年間ロジスティクス業務に従事した後、営業部に配置転換。以降、約9年間会計事務所担当グループで会計事務所と奉行拡販ビジネスに従事。3年前に大手SIer、コンサルティングパートナーを担当する現部署に異動。