Special Feature
<中国のIT地方都市を歩く ♯6 貴州省 貴陽市 貴安新区>ビッグデータ産業の先進地域へ 南西部の貧困省がビッグデータに挑む 先天優位性を生かし産業振興
2016/02/25 21:33
週刊BCN 2016年02月22日vol.1617掲載
記者の眼
中国国務院が「ビッグデータ発展促進行動綱要」を発表し、全国レベルでのビッグデータ活用を進める政策方針を示したのは昨年9月のこと。中国のビッグデータ産業は、これから本格的に発展していくことになる。「2015年中国大数据産業白書」によると、20年の中国ビッグデータ市場規模は、14年比で約10.8倍の8228億8100万元になる見込みだ。全国初のビッグデータ総合試験区に指定された貴州省が、今後どのような先進モデルを構築していくのかが、中国のビッグデータ産業のあり方を決定づける一つの要因となるだろう。
貴州省内では、関連施設の建設や法整備などが急ピッチで進み、企業数も着実に増えつつあるが、産業振興はまだ始まったばかりで初期段階。省内で早期に有力なビッグデータ企業を輩出できるとは考えにくく、まずは外部企業の誘致に頼らざるを得ない状況だ。中央政府の関心が高いこともあって、中国企業の注目は高まっているが、外資系企業の進出はまだ一部の大手企業に限られている。貴安新区に至っては、日系企業で初めて視察に訪れたのがBCN上海支局という状況だ。将来のビッグデータ産業を担う有力な企業を誘致するためには、まずは地道な認知度の向上が求められる。
中国貴州省が、現地のIT関係者から注目を浴びている。日本人にとってはあまりなじみがなく、中国でも貧しいイメージが強い同省。しかし、実は近年、政府主導でビッグデータ産業の育成に力を注いでいるというのだ。貴州省のビッグデータ産業の戦略と現在の進捗状況について、現地を歩き探った。(取材・文/真鍋 武)
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