Special Feature

未来は全て“生成”される AIエコノミーのリーダー、NVIDIAが年次イベント開催

2024/04/25 09:00

週刊BCN 2024年04月22日vol.2011掲載

【米サンノゼ発】「われわれは単なるGPUメーカーではなく、AIファウンドリーである」。米NVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアンCEOはこう言い切った。米サンノゼで3月18~同21日(米国時間)に開催されたエヌビディアの年次イベント「GTC 2024」は、AIによって作曲された「I am AI」が流れるビデオで始まり、圧倒的なイノベーションとエコシステムのパワーが怒涛のごとく示された。現地での取材を通じ、時価総額2兆ドルを超える“AI工場”へと成長したエヌビディアが描くAIとコンピューティングの未来を検証する。
(取材・文/五味明子、編集/日高 彰)
 

生成コンピューター実現のため性能とソフトウェア環境を大幅進化

 フアンCEOはここ1~2年、エヌビディアがフォーカスする分野として「アクセラレーテッドコンピューティング」と「生成AI(GenAI)」を挙げている。コンシューマーPCの世界でGPUによる高速なグラフィックス処理を実現し、企業として大きな飛躍を遂げたエヌビディアにとって、一部の処理をCPUから専用ハードウェアへ移すことで作業を大幅に高速化するアクセラレーテッドコンピューティングの考え方は会社の原点そのものであり、その適用範囲はPCだけでなく、データセンターやスーパーコンピューターへと広がりを見せている。
 
ジェンスン・フアン CEO

 そして、アクセラレーテッドコンピューティングの恩恵を受けて発展し、エヌビディアを時価総額2兆ドルに押し上げた存在が、生成AIである。今回のGTC 2024では、生成AIに対するエヌビディアの他を圧倒する熱量が、具体的な製品リリースやパートナーシップとして表出した格好だ。

 数多く行われたアナウンスの中で、ここでは生成AIに関連して特にエンタープライズにおいて重要と思われる二つのリリースの概要を紹介する。
この記事の続き >>
  • 生成AIのための新アーキテクチャー「Blackwell」
  • 推論ワークロードを最適化する マイクロサービス「NIM」
  • トレンドに沿った製品投下は単なる推論を超える第一歩

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