Special Issue

<ネットワーク特集>ネットワークなくして情報システムは語れない

2008/05/26 19:56

週刊BCN 2008年05月26日vol.1236掲載

日本ラドウェア
新しいプラットフォーム「OnDemand Switch」を採用
第1弾「AppDirector OnDemand Switch」を6月1日リリース

情報爆発時代を乗り切る
最新プラットフォーム


 「最近はWebの利用が広く浸透しています。本社と拠点をイントラネットで接続し、基幹システムや業務システムなどに利用する企業もあります。また、電子商取引においてWebが活用されるなど、ITによって業務効率を向上させ、運用・管理コストの低減を実現するニーズが増えています」と語るのは、マーケティング本部長の森茂人氏。

 確かに市場環境をみると、サーバー統合が進みIT機器を集約する傾向が強い。本社側で情報を一元的に管理することによって運用・管理者の管理工数が大幅に低減されるほか、情報漏えいや内部統制、グリーンITといった観点からも、集約するメリットは高い。一方、ネットワークを介して送受信するコンテンツがリッチになり、ユーザーあたりのトラフィックが増加しているという状況も見逃せない。これまではテキストデータが中心だったが、ネットワーク回線の高速化にともない、画像や映像といった大容量データが容易にやりとりできるようになった。この「情報爆発」時代を生き抜くため、対応を迫られている企業も少なくない。「当然、お客様は無駄な設備投資をしたくないと考えています。導入コストはもちろん、運用・管理コストなどのTCOを削減するソリューションを求めています。当社の“OnDemand Switch”というプラットフォームは、そのようなお客様の声に応えるべく企画・開発されたソリューションです」(森氏)。

 「OnDemand Switch」は、同一筐体で最大4Gbpsまでスループットを段階的に拡張できるプラットフォームだ。ユーザーはライセンスを購入すれば、簡単にスループットを拡張できる。非常にスケーラビリティの高いプラットフォームといえるだろう。

 「これまでスループットを向上させるためには、別の製品を導入し直す必要がありました。しかし、そうするとプロジェクトチームの発足や動作検証、管理者の教育などに時間とコストがかかり、これがお客様にとって大きな負担となってしまいます。“OnDemand Switch”を使えば、同一筐体のため動作検証や教育などは一切必要ありません。また、必要なときに必要なスループットが利用できるため、TCOの大幅な削減にも寄与します」と、森氏は「OnDemand Switch」の特徴について説明する。

パートナー企業への
インパクトも大きい


 「OnDemand Switch」を採用した製品の第1弾として、日本ラドウェアは、Webなどの負荷分散を高速に行う「AppDirector OnDemand Switch(以下、AppDirector ODS)」を2008年6月より出荷開始する予定だ。ソフトウェア・ライセンスで、同一筐体を200Mbps、500Mbps、1Gbps、2Gbps、4Gbpsと拡張できる。高さは1Uというコンパクト設計でレイヤー4-7製品となるため、幅広いニーズに応えられる。また「AppDirector ODS」は、オブジェクトサイズを4KBとした場合、10万tps(Transactions Per Second)で、同等規模の製品と比べて数倍ほどのパフォーマンスを有している。

 「段階的に拡張できるので、スモールスタートも可能です。また、侵入防御やDoSプロテクションといった付加価値も追加ライセンスで利用できるので、幅広いお客様に提案できる商材だと思います」(森氏)。

 「AppDirector ODS」は、中堅・中小規模企業から大規模企業まで幅広い顧客に提案できるばかりか、パートナーの付加価値として利用しやすく、在庫の大幅圧縮も可能となる。日本ラドウェアの提案は、エンドユーザーはもちろん、パートナーにも大きなインパクトを与えている。「OnDemand Switch」という新しいプラットフォームは、今後、市場で中心的な役割を担うことになるだろう。


日本ラドウェア=http://www.radware.co.jp/

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