Special Issue

<グリーンIT特集>CO2排出量を削減し、地球温暖化対策を強化するという動き

2008/06/16 19:56

週刊BCN 2008年06月16日vol.1239掲載

日本ラドウェア
スループットもサービスもオンデマンドで提供
グローバルソリューションを活用したソリューションも好評

さまざまな要因からデータセンターへの集約が進む

クリックで拡大 現在、企業システムをデータセンターに集約する動きがトレンドとなっている。グリーンITという観点から言えば、自社内にインフラやサーバルームを構築することは、サーバ本体の電力消費はもちろん、ファシリティ面からも非効率となり始めている。多くの企業のインフラを大規模なデータセンターに集約することで、エネルギー効率も大幅に向上する。また、最近では、官民連携の大型プロジェクト「グリーンITプロジェクト」なども、データセンターの省電力化に取り組みはじめている。

 「データセンターへの集約は、グリーンITはもちろん、事業継続といった観点からも進んでいます。また、企業システムには高いセキュリティが求められるため、運用・管理をアウトソースしたいという企業も増えています。この流れは止まらないと思います」と、マーケティング本部長の森茂人氏は語る。

 確かに、データセンターを活用するメリットは大きい。そのため、大規模企業はもちろん、中堅・中小企業の企業システムもデータセンターへ集約し始めている。

 日本ラドウェアの負荷分散装置「AppDirector」は、データセンターを活用したケースでも顧客のニーズに応えられる機能を内包している。その1つが「グローバル負荷分散技術」である。「グローバル負荷分散技術」とは、地理的に異なる拠点間の負荷分散を実現する技術で、国土が広い米国などで活用されている技術だ。

 「例えば、西海岸と東海岸にデータセンターを持っている企業の場合、レスポンスの速いデータセンターを活用するため、データセンター間のロードバランスを実現するグローバル負荷分散技術が使われます。日本の場合、米国ほど距離がありませんが、データセンターと自社サイトを透過的に活用するケースで利用されていますね」と、技術本部・ソリューション・アーキテクトの出雲教郎氏は語る。

 つまり、基本的にデータセンターに企業システムを設置し、自社サイトにバックアップサーバを設置する。データセンターに何らかの障害が起きた場合には、自動的に自社サイトのバックアップサーバ側に接続することで、事業継続を実現するソリューションだ。ミッションクリティカルな業務などで、実際に導入する企業が増えているということだ。また、従来のグローバルサーバロードバランシングソリューションでは、DNSリダイレクションにしか対応しておらず、トランザクションの完全性が保証されないという課題もあった。日本ラドウェアでは、第一層でDNSリダイレクション、第二層でアプリケーションリダイレクション、第三層でサイト、サービスのフェールオーバーを実現しており、あらゆる環境下でサービスを最適化する。これだけのソリューションを提供できるベンダーは、稀有な存在といえよう。

スループットもサービスもオンデマンドで提供

 「AppDirector」は、グローバルソリューションのほかにも、侵入防御システムやサービス拒否攻撃の防御機能などのサービスをオンデマンドで追加できる。スモールスタートが可能で、企業の成長にあわせて適切な価格帯でサービスが利用できるソリューションでもある。スループットを拡張できるOnDemand Switchをプラットフォームに選べば、スループットもサービスもオンデマンドで利用できることになる。これは、ユーザ企業にとっては全く新しい経験となる。新規市場を創出し続ける同社だからこその提案と言えるだろう。


日本ラドウェア=http://www.radware.co.jp/