富士ゼロックス
省エネにこだわったプリンタ
環境関連で二冠

付加価値が功を奏しカラー2桁成長

 「昨年度の当社実績は、カラーで2桁成長しています。その要因は、2006年にリリースした“DocuPrint C3050”がご好評をいただいており、販売を牽引しているためです。4サイクル機ですが、省スペース、フロントオペレーション、ファンレスといった付加価値が評価されたのだと思います」と、プロダクトマーケティング部・国内マーケティンググループの天野慎吾チーム長は振り返る。

 もちろん、印刷速度・画質・耐久性などの基本性能を重視し、製品を選定するユーザーは多いが、省スペース性や使い勝手の良さといった、付加価値の選定も重要な要素になっている。最近では、さらに「地球環境」に配慮する傾向も顕著となりつつある。そのあたりのバランスを重視した製品が、市場でも高く評価され始めている。

業界初・エコプロダクツ大賞受賞

 富士ゼロックスは、これまでも地球環境に配慮した取り組みを続けてきた。その成果が、9年連続省エネ大賞受賞に結びついた。経済産業省主催の「平成19年度第18回省エネ大賞」で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞したのは『DocuPrint C1100』だ。これまで受賞した製品は、カラーおよびモノクロ複合機、複写機、プリンターなど幅広い。全社的な取り組みとして、省エネルギー関連の技術蓄積を行ってきたことは、この事実からも明らかだ。

 さらに、エコプロダクツ大賞推進協議会主催の「第4回 エコプロダクツ大賞 エコプロダクツ部門」において『DocuPrint C2250』が、複合機・プリンター業界初のエコプロダクツ大賞を受賞し、環境関連で2冠となった。

 「“グリーンIT”など地球環境に配慮した製品・ソリューションに注目が集まっています。最近ではTEC値なども浸透しつつあり、瞬間的な消費電力の数値ではなく、実際運用したときの総合的な消費電力量も注目されています」(天野チーム長)とのことだ。

 TEC値とは、1週間の標準消費電力量のことで、「国際エネルギースタープログラム」の新適合基準として知られている。財団法人省エネルギーセンターのホームページなどでも、既存商品のTEC値を調べることができる。

 例えば『C2250』の場合、TEC値が1.63kWhと同クラスではトップクラスに位置する。この実現のため、待機状態時にはコントローラCPUの電源をOFFにするASICを搭載することなどにより、スリープモード時の消費電力を1.5W以下に抑えた。稼働時も熱効率の高い定着器を採用し、トータルで消費電力量の抑制を実現しており、省エネに対するこだわりが随所に見られる。なお、省エネだけでなくバイオマスプラスチックや鉛フリーシャフトなどの地球に優しい素材も積極的に採用していることもポイントとなり、同大賞受賞に結びついているとのことだ。

 往々にして見逃しがちだが、省エネであることは電気料金節約にもつながる。つまり省エネ性能の高い『C2250』に買い換えることにより電気料金の低減にもつながることは、さまざまな物価が上昇している最近の状況ではセールスポイントとなる。

ユニバーサルデザインも重要なキーワード

 こだわりは環境だけにとどまらない。ICカード認証による「セキュリティ」や「ユニバーサルデザイン」までも意識している。操作パネルは「かな漢字」に対応しており、読みやすさと利便性を大幅に向上。給紙トレイも取っ手にラッチを追加し、スムーズに開閉できるようにしている。さらに印刷された用紙を認識しやすいよう、排出面の色はグレーにしている。

 「開発コストは増えてしまうのですが、セキュリティやユニバーサルデザインは犠牲にできません。このような点がお客様やパートナー様からも支持を集めているのだと思います」(天野チーム長)とのことだ。これまでの取り組みがきちんと実を結んでいる富士ゼロックス。今後の同社の展開に、市場も大きく期待している。

富士ゼロックス=http://www.fujixerox.co.jp/

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