情報セキュリティのリーディングカンパニーであるセキュアソフトは、現在の市場ニーズに応えた新製品「SecureSoft Sniper IPS 10G」および「SecureSoft Sniper DDX」を10月にリリースすると発表した。同社は、これらの製品によってクラウドや仮想化を活用した大規模システムのセキュリティを高めていくという。また、IPS市場での拡販を目指し、キヤノンITソリューションズとの協業を進め、大企業を中心に伸ばしてきたIPSを中堅・中小企業にまで広げていく。新規市場の開拓、市場の拡大を狙うセキュアソフトの姜昇旭氏と、キヤノンITソリューションズの山本昇氏に話を聞いた。

「SecureSoft Sniper IPS 10G」、「SecureSoft Sniper DDX」に期待が高まる

クラウド・仮想化対応の
新製品を投入


セキュアソフト
姜昇旭社長
 最近のセキュリティ市場では、クラウドや仮想化などへの対応が重要視されており、これを新たなビジネス領域としてとらえるSIerが増えているという。

 「実際、当社への問い合わせでも、クラウドとか仮想化といったキーワードをよく耳にするようになりました。つまり、これらの環境に対応したハイパフォーマンスなセキュリティ製品が求められているということでしょう」と、セキュアソフトの社長・姜昇旭氏は語る。

 クラウドや仮想化は、企業のシステム統合を推進する。それによって、これまで分散していたシステムやデータは一か所に集約される。こうした環境下でセキュリティ上の問題が発生すると、被害が及ぶ規模は既存環境の比ではないことは明らかだ。だからこそ、既存環境以上にセキュリティ製品の導入が必須となる。とはいえ、そのセキュリティ製品を導入したことによってパフォーマンスが落ちることがあってはならない。ネットワークは年々高速化しているが、セキュリティ製品がボトルネックとなってしまうケースが多く、大きな課題となっている。「そこで当社は、高速化したネットワークに十分対応できる製品を開発しました」(姜社長)。

 セキュアソフトは、10月に「SecureSoft Sniper IPS 10G」を投入する。この新製品は、「SecureSoft Sniper IPS」シリーズ最高速となるIPS(侵入防止システム)だ。この投入により、これまでニーズに応えきれていなかったパフォーマンスを求める市場へリーチできるようになるという。新規市場を開拓するための尖兵となる製品として、期待も高い。 


セキュリティ監視センター内部の全景

DDoS対応専用機
「SecureSoft Sniper DDX」


 また、以前から登場が待たれていた「SecureSoft Sniper DDX」は、韓国市場で2008年度から販売・導入され始め、官公庁では約80%、民間企業では約50%の導入実績をもつヒット製品であり、日本市場には10月に投入される。これは、DDoS対応専用機というニッチな製品だ。「SecureSoft Sniper DDX」は、既知のDDoS攻撃のみならず、未知のDDoS攻撃からもシステムを防御する。搭載されるエンジンは自動学習機能がついており、攻撃に対して、常に最適な処理を行っている。このように、堅牢なセキュリティ機能を有しているが、そのパフォーマンスは世界トップクラスを誇る。

 実は、DDoS対策はIPSにも含まれている。しかし、あえて専用機として特化させることで、スループット10Gbps以上(実測:セキュアソフト調べ)を実現。クラウドや仮想化などを利用する際、多少でもボトルネックとなる機器は導入したくないというユーザーにとって、これは大きなアドバンテージになるだろう。実際、専用機へのニーズは高まっており、IPSとともに導入されるケースも増えているという。

中堅・中小企業向け製品の投入で
未開拓の新市場開拓を狙う


 セキュアソフトの製品・サービス、ソリューションに注目しているのは、顧客だけではない。パートナー企業も、新たなビジネスチャンスを生む商材として大きな期待を寄せている。

キヤノンITソリューションズ
セキュリティソリューション事業部
セキュリティ企画部
部長
山本昇氏
 キヤノンマーケティングジャパン ITグループのキヤノンITソリューションズは、今年9月から、「SecureSoft Sniper IPS」の取り扱いを開始している。「セキュアソフト様とは、“SecureSoft SpamHunter”などでもおつき合いさせていただいています。これまでも、日本のお客様の要望などを製品やサービスに反映していただくなど、案件を獲得するための支援を数多く受けてきましたので、“SecureSoft Sniper IPS”にも非常に期待しています」と、キヤノンITソリューションズ・セキュリティソリューション事業部セキュリティ企画部部長の山本昇氏は語る。

 一般にIPSは、一般の大企業やISPなどを中心に導入されてきた。調査会社によると、IPS市場は120億円規模の市場だといわれている。しかし、セキュアソフトとキヤノンITソリューションズは、この市場はさらに拡大すると考えている。

 「韓国では、IPSはファイアウォールと同様の感覚で、業種/業態、企業規模を問わず導入が進んでおり、市場規模は150億円を超えています。一方、日本国内に目を向けると、IPSは大企業だけに導入されており、中堅・中小企業といったレンジでの導入は、いまだ進んでいません」(姜社長)。

 実は、国内で販売されているIPSは、大企業向けの製品のみ提供されており、中堅・中小企業に導入できる製品・ソリューションがなかった。そのため、中堅・中小企業がIPSを導入したくても、できない状況にあったのだ。しかし、セキュアソフトでは運用面まで考慮した独自のセキュリティ監視サービスもメニュー化され、運用面までサポートしてくれる。こうした企業にとって、「SecureSoft Sniper IPS」の登場は、まさに朗報だろう。

 さらに山本部長は、「“SecureSoft Sniper IPS”は、スペックだけではなく、設置・設定も容易で、お客様の管理・運用工数もかからない。非常に優位性が高いセキュリティ製品で、お客様からも高く評価されています。価格も抑えられており、これまでIPSに手が届かなかった層にも十分訴求できる魅力ある製品だと感じています」と証言する。

 「SecureSoft Sniper IPS」は、中堅・中小企業から大企業、クラウドビジネスを展開するSIerまで、あらゆる企業のニーズに応えられる製品だ。セキュアソフトとキヤノンITソリューションズは、「SecureSoft Sniper IPS」の高いポテンシャルを生かし、今後は幅広い企業をターゲットとして積極的に提案していくという。良質な製品・サービスやソリューションをもつセキュアソフトと、キヤノンITソリューションズの販売力が一緒になれば、さらなる拡充が見込めるはずだ。