企業内にある情報システムが複雑化するにつれ、人手によるシステムのセキュリティ管理は難しくなっている。例えば、社内にあるIT資産の把握。最近増加しているメールの誤送信も、本人の自助努力による解消は難しい。こうした、日々の運用や、何かが起きた際の有効な一手になるのが、セキュリティソリューションの導入だ。例えば企業内のIT資産を一元的に把握し、セキュリティ対策や資産の適正化につなげていくことができる。また、誤送信防止ソリューションを導入すれば、うっかりミスを起こさないよう確認する仕組みを確実に導入できる。最近では、導入、運用が簡単な製品も増えており、導入すれば簡単、確実に導入効果を得ることができそうだ。

 IT資産管理製品では、MOTEXがネットワークセキュリティ管理製品の新版をリリース。いま企業で課題となっている、SAM構築作業の手間を削減する。IT資産管理製品では、資産の把握やセキュリティ対策だけでなく、節電にも生かすことができる。クオリティソフトではクラウドサービスや、IT資産管理製品のプラグインとして、節電に役立つ機能を提供する。一方、ニッポンダイナミックシステムズは、資産管理機能に特化することで導入のしやすさを訴求している。

 また、ついうっかりミスを起こしがちなメール送信については、NRIセキュアテクノロジーズが確実な誤送信防止対策「SecureCube/Mail Adviser」を提供している。送信前にポップアップ画面を表示し、メールを送ろうとする人にチェック項目を確認させることで、誤送信をなくすことができる。

 セキュリティ製品の導入に関して、運用の煩わしさはネックの一つだ。キヤノンITソリューションズは「SonicWALL運用管理サービス」で、日本事務器は「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス あんしんプラス」でそれぞれ運用の手間を削減し、プロのセキュリティ管理を実現している。

 来る5月11日から開催される「情報セキュリティEXPO」には、多くのセキュリティベンダーが集結する。週刊BCNには、出展しない企業の製品情報も掲載しているので、ぜひ本紙を持参してイベント会場を回り、比較・検討していただきたい。

キヤノンITソリューションズ
UTM機器に「安心感」という付加価値
SonicWALLユーザーへの支援サービス

セキュリティソリューション事業部
UTMセキュリティ部部長
神野 成司 氏
 クラウド・コンピューティングの普及が進むなか、インターネット上の脅威に対して適切な対策を講じることが、大きな課題となっている。企業にとってインターネットのゲートウェイセキュリティとして必要なのがファイアウォールやVPNなどセキュリティ対策を一つに統合したUTM(統合脅威管理)である。なかでも、専任の管理者を配置できない中小規模企業のセキュリティニーズに応えるサービスが必要だ。

 ソニックウォール社の国内正規販売代理店であるキヤノンITソリューションズは、「SonicWALL」のユーザー企業をサポートする「SonicWALL運用管理サービス」の提供を開始した。「これまでの運用管理サービスといえば、大規模企業向けのものがほとんどでした。当社が提供するサービスは、中小規模企業のお客様が手軽に使っていただける価格帯で、機器の追加する手間もかかりません」と、セキュリティソリューション事業部・UTMセキュリティ部の神野成司部長は語る。

 「SonicWALL運用管理サービス」の主なメニューは、月次レポートサービスと設定情報変更サービスの二つ。価格は、月次レポートサービスが年間9600円、設定情報変更サービスは年間3万円だ。

 月次レポートサービスとは、ユーザー企業が利用しているSonicWALLから通信ログをリモートで保存し、毎月1回、前月分のログ(ウェブアクセスの利用頻度、セキュリティ情報など)をレポート形式で配信するというものだ。万一、SonicWALLが停止した場合、アラートを携帯電話などへメール配信する「死活監視機能」も併用できる。なお、この月次レポートサービスは、同社のウェブサイトから申し込むと、3か月間無料で体験できる。

 UTMを導入すると、項目の設定が必要な場合がある。しかし、UTMの設定変更は専門知識がないユーザーには負担で、変更のたびにSIerへ依頼すれば別途コストがかかってしまう。この課題を解決するため、キヤノンITソリューションズは、ユーザー企業に代わって同社がSonicWALLの設定内容をリモートで変更する「設定情報変更サービス」を提供している。

 SonicWALLの発売当初からサポート実績のある同社は、2011年12月までに「SonicWALL運用管理サービス」の国内2000社提供を目指すという。今後の展開に注目したい。



キヤノンITソリューションズ=http://www.canon-its.co.jp/

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