日本事務器(NJC)の田中啓一社長は、「クラウドを求めるお客様が確実に増えていく」と見込む。今から、将来を見据えたクラウド事業戦略を練っている。ニーズが高まれば、その需要を掴もうとするITベンダーも増加する。「クラウドのどの部分に注力するかを、今から見極めていかなければならない」。「当社は、医療・福祉、文教・公共、民間企業向けSIに強く、複数のソリューションを展開している。すべて自社でつくるのではなく、当社の強みを生かし、プラットフォームや情報系サービスを活用したクラウドソリューションを提供する」ことにこだわる考えだ。

田中啓一 社長
 また、田中社長が注目しているのが「ポストPC」である。クライアントデバイスは多様化し、スマートフォンとタブレット端末はますます普及する。そのなかで、「利用する端末の主役が従来型のPCから移りつつあり、すべての業務を自分のデスクトップPCで行うことを前提としていたシステムデザインも変わっていく」。「今後、新たなソリューションを企画・開発する場合、システムにアクセスするTPOにあわせた機能を盛り込んでいくつもりだ。具体的にはこれからだが、ニーズがあるはずだ」と期待を込める。

 新しい市場への進出という観点では、海外を視野に入れる。「成長し続けようとしている企業は海外に進出しているし、当社のお客様が進出しているケースも少なくない。トータルソリューションプロバイダーとして、グローバル対応は必須。現地のパートナーと連携する可能性もある」。海外市場での具体的なビジネス戦略は検討中だが、特定の国に偏ることなく、さまざまな国でのビジネスチャンスを探っていく考えだ。