中堅・中小企業(SMB)向けのイメージバックアップに強いアクロニス・ジャパンは、日本市場での事業拡大を推進している。同社は2008年に日本オフィスを開設し、今年に入って、販売パートナー体制を大幅に再編した。ボリューム販売、首都圏以外の地域市場の開拓、また仮想化の3つの分野に強い販売パートナーと、戦略的に市場開拓を行っている。日本のバックアップ市場での存在感を急速に高めるための活動の一環だ。ワールドワイドセールス&マーケティングの指揮を執っているルオーン・ドゥドゥニ担当社長は、「東日本大震災の発生をきっかけとして、このところ、日本のSMBにおいてバックアップやディザスタ・リカバリ(DR)に関する需要が大きく拡大している」とみている。それを受けて、SMB向けの啓発・提案活動に力を注ぎ、SMBのニーズに対応していく考えだ。
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ルオーン・ドゥドゥニ ワールドワイド セールス&マーケティング 担当社長 |
ドゥドゥニ担当社長は、「当社は日本でもイメージバックアップ市場ではマーケットリーダーであるが、今後はデータのバックアップや保護、DRなど、必要な機能をすべて融合して、一つのエンジンで利用することができる統合型プラットフォームを展開していきたい」と展望を語る。この秋には、日本市場においてもデータを包括的に守る統合ソリューション等を徐々に展開し、商機をつかみ、市場を広げていく予定である。「SMBに加えて、大手企業の部門ごとの導入を目指して、ビジネスを拡大していきたい」(ドゥドゥニ担当社長)と意気込みを示している。