Special Issue

<日本マイクロソフト「Windows Azure」特集>クラウドの本命 パートナー協業で高まる存在感とその価値

2011/12/22 19:56

週刊BCN 2011年12月19日vol.1412掲載

「Windows Azure」を活用するための支援プラン
クラウドを活用したパートナー事業を育てる仕組みとその体制

開発とマーケティング・プロモーションの両面で手厚い支援

クラウドの早期立ち上げに

 日本マイクロソフトは、今秋、「クラウド対応支援プログラム」と呼ぶ新制度をスタートした。クラウドを活用したサービスを、短期間で立ち上げたい企業に向けたプログラムで、日本マイクロソフトが開発とマーケティング・プロモーションの両面を支援する。「Windows Azure」を活用した新サービスを、3か月という短期間で開始するために、日本マイクロソフトが一定の期間内で開発協力を行う。具体的には、日本マイクロソフトが本プログラムの対象企業とともに定例会議を実施し、課題などを共有。開発環境を無償提供して、「Windows Azure」に関連する技術的な問い合わせをマイクロソフトテクノロジーに限らず、PHPやRuby、PerlなどのOSSに関する相談にも乗る。

 一例を挙げると、カディンチェという従業員数5人ほどのネットベンチャー企業は、この制度を活用し、すでにサービスの提供を開始。画像や映像などを多用して、実店舗と同じ感覚で商品を購入できるバーチャルショップを立ち上げた。「Windows Azure」を活用することで、短期間でサービスインにこぎ着けることができたのだ。

 「クラウド対応支援プログラム」には参加条件がある。創業3年未満の場合は「Microsoft BizSpark」の加入で、創業3年が経過した企業は「マイクロソフト パートナーネットワーク」というパートナー制度に加入する必要がある。「こういった既存のプログラムと連携させることで、『クラウドを立ち上げた』後にも継続してパートナー制度に引き継がれるように、考慮していることが本プログラムの特徴の一つです」と、永野浩・パートナークラウド推進本部シニアマネージャーは語る。本プログラムを活用すれば、早期にクラウドの利用やクラウドビジネスが手がけられ、その後もマイクロソフトのパートナーとして継続的な関係を保てるようになるわけだ。

ユーザーとパートナー両方に
メリットがある「Microsoft Pinpoint」



トップ画面はシンプルで、ユーザーは容易に最適なIT企業を見つけ出せる


最適なパートナー企業の営業拠点を、瞬時に地図で確認できる

“つくりっぱなし”で終わらない支援


 本プログラムは、開発したクラウド上のサービスを立ち上げた後も手厚い。その一例が、「Microsoft Pinpoint」というウェブサイトだ。ユーザーとITベンダーをマッチングさせるためのコンテンツを豊富に揃える検索サービスで、マイクロソフト製品を活用したソリューションやサービスはこのサイトでほぼすべて閲覧できる。ITベンダーは、マイクロソフト製品を活用したソリューションやサービスを無償で告知でき、一方、ユーザーは、どのソリューションやサービスを、どのITベンダーから購入したらいいかという悩みを解決できる。

 草賀章宏・パートナー戦略本部パートナー営業推進部シニアマーケティングスペシャリストは、「今後は弊社各製品サイトのソリューション紹介ページも、『Microsoft Pinpoint』と連携していく計画を予定している。弊社製品・サービスページを閲覧したユーザー企業が、購入できるITベンダーを手間なく簡単に見つけ出せるように導線をつくる」と説明する。「Microsoft Pinpoint」の拡充計画に触れ、2012年6月までには「Microsoft Pinpoint」の登録ユーザー企業数を現在の3倍にあたる約9,000社にするとの意気込みを示している。また、『Windows Azure』で構築したアプリケーションやサービスにお墨付きを与える制度(日本マイクロソフトが提供する検証ツールを用いて行う簡単なセルフテストを実施)を活用することで、「Powered by Windows Azure」という認定ロゴを入手できる。「Microsoft Pinpoint」やこの認定ロゴは、本プログラムに組み込まれており、さまざまな付加価値が得られる。「『Windows Azure』を活用してサービスを提供する企業が損しないよう、複数の支援を有効配置して支援する仕組みこそが、本プログラムの強みです」(福地洋二郎・パートナー&クラウド推進本部ビジネスディベロップメントマネージャ)。

 確かな品質と高い技術力、そして手厚い支援。「Windows Azure」を活用するメリットは、ITベンダーとユーザーの双方に大きなものとなっている。


参考ウェブサイトURL
「クラウド対応支援プログラム」http://www.microsoft.com/ja-jp/mic/bizspark/cloud_support_program.aspx
「Microsoft Pinpoint」http://pinpoint.microsoft.com/ja-JP/home
「カディンチェ株式会社」http://www.kadinche.com/

関連記事

クラウドが動く、Azureで動く

「開発」「検証」「ビジネス」で手厚い支援 Windows Azure Platformで開発するISVのメリット

富士通と米マイクロソフト、国内DCを活用したWindows Azureサービスをスタートへ