キヤノンソフトウェアは、「BCN Conference 2013」の仙台会場で、「ビジネスアプリ開発のコストを大幅ダウン! WEBアプリ100%自動生成ツールのご紹介」というテーマでセッションを行った。ソリューション事業本部 事業企画本部 ソリューション企画部の高橋嘉文部長は、業務用のウェブアプリケーションを自動生成するツール「Web Performer」の機能や特徴を説明するとともに、このツールを活用して、システムの改革を実現しているユーザー企業の事例を紹介した。

開発の手間を省いてウェブアプリを短期間でつくる

ソリューション事業本部
事業企画本部
ソリューション企画部
高橋嘉文 部長
 2005年に市場投入した「Web Performer」は、ユーザー企業やSIerに提供するウェブアプリケーション開発の自動化ツールだ。業務要件と実装要件の基本設計情報に基づいてリポジトリを登録するだけで、業務用ウェブアプリケーションを100%自動生成することができる。

 現在、累計導入社数は250社。サッポロビールや清水建設などの大手ユーザー企業のほかに、日立ソリューションズや新日鉄住金ソリューションズといったSIerが「Web Performer」を活用して、開発の手間を省き、短期間でウェブアプリケーションをつくっている。例えば清水建設は、「Web Performer」によってIT資産管理システムを再構築し、ワークフロー機能を取り込むことで、申請から決裁までの時間を短縮した。さらにコーディングの属人性を排したシステムのため、短期間で保守業務の内部リソースへの移管を実現した。

 セッションの冒頭で、高橋部長は、ユーザー企業が社内システムに関して抱えている課題やニーズを指摘。「既存システムが老朽化してシステムの刷新に取り組むことを余儀なくされている企業が多いが、予算や人員リソースが不足していることもあって、なかなか実行に踏み切れない。さらに、企業の承認経路と組織構造が複雑になっている事情もあって、自力でシステムを開発するのは困難な状況にある」と語った。

 キヤノンソフトウェアは、そうした企業の悩みを解決するために、「Web Performer」の提案に力を入れている。100%自動生成によってウェブアプリケーションの高速開発が可能になるので、開発コストを削減しつつ、短期間で完成させることができることを訴求している。また、操作性にもすぐれていることも強調。高橋部長は、「73%のユーザーが2か月以内に操作を習得し、短い時間で『Web Performer』を使いこなせるようになっている」と述べた。

 今年1月、キヤノンソフトウェアは、「Web Performer」をスマートフォンやタブレットなど、モバイル端末から利用するウェブアプリケーションの自動生成に対応させた。時代のニーズを読み取って、常に機能の進化に取り組んでいるわけだ。


業務の全体構造を把握 ボトルネックを容易に発見訴求

 続いて、高橋部長は、特徴の説明を踏まえて、簡単な操作性をセミナーの参加者に実感してもらうために、同社が各地で進めている「Web Performer」のデモンストレーションを行った。タップ操作画面をはじめ、クライアント端末の種別を判断して、該当画面へ自動遷移する機能やセキュリティ診断、多言語への対応方法などを見せながら、「Web Performer」の使いやすさをアピールした。

 最後に、不動産の分譲や賃貸、運営、仲介などを手がける東急不動産への導入事例について語った。東急不動産は、レガシーシステムのウェブ化を契機に、「Web Performer」の導入を決定した。「パッケージが合わないので、自社で開発したい。しかし、Javaのノウハウが不足している」という課題を解決する「Web Performer」に着眼し、2009年に採用を決めた。

 東急不動産は「Web Performer」の導入によって、実装・単体テスト工程を短縮し、2010年、予定通りカットオーバーにこぎ着けた。設計品質を高めるとともに、手作業のコーディングを減らして、高品質なウェブアプリケーションを完成させた。さらに、要件定義スキルの向上によって、業務の全体構造を把握し、本質的な課題やボトルネックを容易に発見することができたという。

 高橋部長は、「これを成功事例の一つと捉えて、『Web Performer』を普及させていく」と述べた。