「BCN Conference 2013」北九州会場、広島会場のセッションには、法人向けセキュリティソリューションに特化したベンダーであるソフォスが登場。鈴木敏通・チャネル営業本部シニアマネージャーが、「ソフォスUTMとMDMで、もっと“便利”を“安全”に」と題して講演した。自社のUTM(Unified Threat Management、統合脅威管理)製品やMDM製品の紹介を中心として、スマートデバイスを活用した最適なリモート環境のセキュリティのあり方を説いた。

ネットワークとエンドポイントのセキュリティ対策は必須

チャネル営業本部
鈴木敏通
シニアマネージャー
 ソフォスは、世界150か国、6万5000社以上のユーザーを抱える、法人特化型のグローバル・セキュリティベンダーだ。日本国内でも、すでに約3500社への納入実績がある。「企業に必要なセキュリティ対策のほとんどを提供することが可能。しかも、そうした環境をほぼ一つのライセンスで包括的にカバーすることができる」(鈴木シニアマネージャー)という。さらに、国内では数少ない、UNIX対応のセキュリティソリューションをいち早く市場に投入しており、ほぼ100%のシェアを誇る。

 セッションでは、まずITセキュリティの基本的な考え方を説明した。鈴木シニアマネージャーは、「セキュリティ=アンチウイルスと考えておられる方がいまだに多いが、ウイルス対策はあくまでもセキュリティ対策の一つでしかない」と強調。「ウイルスなどの狙いは“情報”にある。企業では、ほとんどの情報はデータ化されてITシステムのどこかに置かれている。これを守るのがセキュリティの基礎だが、データを完全にネットワークと遮断してしまえば、ITの利便性が損なわれる。この利便性と安全性のバランスを取ることが大事」と話した。

 一方で、現在のITセキュリティの課題として、ネットワークセキュリティに必要なツールの複雑性が増していることを指摘。鈴木シニアマネージャーは、「社内のインターネット環境のセキュリティを保つためには、もはやVPNとファイアウォールだけでは十分ではない。不正侵入の検知やIPS(侵入防止システム)などの導入が必須となっている。導入コスト、時間、人的リソースが十分でないために十分な対策ができていないケースも目立つ」と話す。さらに、多くのユーザーがさまざまなデバイスで企業のネットワークにアクセスするようになっており、「Bluetoothなどの普及により端末間の情報のやりとりが容易になっているので、ゲートウェイのセキュリティ対策を回避してしまうことが多い」と、スマートデバイス向けエンドポイント対策としてのMDMの重要性も指摘した。


販売店の新たなビジネスチャンスも

 こうした課題に対して、鈴木シニアマネージャーは、「ソフォスは二つの製品で対応できる」と強調。具体的な製品としては、ベースとなるネットワークのセキュリティ対策は「Sophos UTM」で、MDMは「Sophos Mobile Control」でカバーする。

 「Sophos UTM」は、ゲートウェイでのメール、ウェブ、ネットワーク保護、アンチウイルスをはじめとするエンドポイントプロテクション(スマートデバイスは除く)など、ユーザーに必要なあらゆる保護機能を一つのきょう体で提供する「オール・イン・ワンアプローチ」が特徴。ハードウェアアプライアンスは、ユーザーの規模に応じて7種類用意しているほか、ソフトウェアアプライアンス、バーチャルアプライアンスとしての導入も可能だ。

 ユーザビリティにもすぐれ、オンラインヘルプを含め日本語化されたウェブブラウザベースの管理画面によりそれぞれの機能を容易に設定できるだけでなく、複数台の集中管理も可能。

 鈴木シニアマネージャーは、「ユーザー企業が自ら管理する場合の管理者の負担を大きく軽減できる。さらに、販売店にとってはマネージド・サービスとして展開していただくなど、新たなビジネスチャンスにもつながる商材になる」と、製品のポテンシャルを説明した。

 また、「Sophos Mobile Control」は、デバイス管理、アプリケーション管理、メール管理、セキュリティ対策といった機能を網羅している。特徴的なのは、ユーザー向けのウェブポータルサイト「セルフ・サービス・ポータル」を通じて、ユーザー自身がデバイスの登録・管理を容易に実行できる点。「端末を紛失してしまった場合も、IT管理者の手を煩わすことなく、自宅のPCなどから速やかに自分で端末のロックやワイプができる」(鈴木シニアマネージャー)といい、情報漏えいのリスク軽減に役立つ製品であるとアピールした。