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<BCN AWARD 2014>We are No.1──エレコム タブレット端末アクセサリで3年連続首位 「握り心地を極めた」マウスがヒット商品に
2014/01/23 19:55
週刊BCN 2014年01月20日vol.1514掲載
新製品の迅速な供給と豊富なラインアップでNo.1に
エレコムは、タブレット端末用の液晶保護フィルムやケースを中核に、充電器やケーブル、オーディオアクセサリなど全方位型のラインアップを展開。これらの製品群を、タブレット端末の新製品発売のタイミングに合わせて、すばやくエンドユーザーへ提供することでNo.1を盤石なものにした。「製品の供給体制については自信をもっている。次のフェーズとして、すぐれたデザインの製品開発にも力を入れ、『スピード感』と『デザイン』の両立を目指したい。さらに、Bluetoothに対応したキーボードやヘッドセット、イヤホン、スピーカーなどを積極的に市場に投入し、ラインアップの強化を図る」と、小寺氏は今後の販売戦略を説明する。
従来の主力製品であるマウスも好調だ。なかでも「2013年下半期のヒット商品」と小寺氏が自信をみせるのが、「握り心地を極めたマウス」をコンセプトに開発した「EX-Gシリーズ」だ。これは、マウスを操作するときに使う頻度が高い親指と薬指に着目し、基節骨、母子内転筋・短母子外転筋、中節骨、中手骨という四つのポイントになじむ形状に設計したモデル。「モノづくりの原点に回帰し、当社の若手デザイナーが握り心地を徹底的に追求した。量販店に置いたデモ機などを通じて、当社のこだわりがお客様に伝わり、多くの支持をいただいている」と、小寺氏はアピールする。
ライフスタイルに合わせたタブレット端末の活用方法を提案
兼開発1課長
小寺 利昌 氏
ラインアップの拡充に向けては、社内体制を強化。エンドユーザーのライフスタイルごとに開発チームを編成し、商品開発を進めている。「2014年は、お客様のライフスタイルに合わせた製品を次々と発表していくので期待してほしい」と、商品開発への意気込みを語る。
最後に、「タブレット端末アクセサリの活用提案を行うとき、量販店様との連携は不可欠。お客様に『楽しさ』を提供できるような売り場をともにつくり、さまざまな使い方を伝えていきたい」と語った。急速に拡大するタブレット端末アクセサリ市場のなかで、エレコムの存在はますます大きくなっていくだろう。
タブレット端末の普及に伴い、アクセサリ市場も大きく伸びた。2013年末にWindows OSのタブレット端末が本格始動したことで、2014年も活況が期待できそうだ。一方、パソコンが伸び悩むなか、マウス市場はほぼ前年並みを維持しながら、平均単価が上昇。より高品質で使いやすい製品への期待が高まっている。(BCNアナリスト・道越 一郎)
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