週刊BCNセッションでは、編集長の畔上文昭が登壇。「2017年上半期ITトレンド ~クラウドの風向きが変わるかも」と題し、IT業界の動向を紹介した。

畔上文昭
週刊BCN
編集長

 まず、週刊BCN新年号の恒例企画となっている「注目キーワード」を取り上げ、ランサムウェアが狂暴化し、「ランカクウェア」になるとした記事を紹介。5月に世界中で猛威を振るった「WannaCry」は自己増殖しながら無差別攻撃を行うことから、まさにランカクウェアであり、編集部の予想が的中したと説明した。

 セキュリティの話題に関連して、自治体のセキュリティ対策として進められた「自治体情報システム強靭性向上モデル」により、仮想デスクトップ(VDI)が普及したことを取り上げた。VDIに最適なインフラとして、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)が認知されるようになり、オンプレミスの新たな市場を形成しているとした。とくに、HCIはパブリッククラウドの手軽さを強く意識しているため、オンプレミスを望むユーザー企業の支持が広がっている。「パブリッククラウドの流れは確かだが、すべてが置き換わるというムードではなくなってきている。適材適所で最適なインフラを提供する柔軟性がSIerに求められている」とした。

 また、働き方改革が大きなITトレンドになっているとして、そこでAIやRPA(Robotic Process Automation)、ブロックチェーン、IoTがどのように使われようとしているかを紹介。「働き方改革では、働かなくてもすむようなソリューションの提供をゴールとして考えるべき」として、ITトレンドの現在地と近未来予測を紹介し、講演を終えた。