オンプレミス指向が強いお客様も、世の中の流行や流れ、もしくは社内上層部からの意向でハイブリッド化は避けられないという認識をお持ちです。2年後に迫ったWindows Server 2012/2012R2のサポート終了を機にハイブリッドクラウドへの移行を検討しているお客様も多く、Microsoft Azureやパブリッククラウドを触ったことがない中で、どのようなものかと情報収集を始められている状況です。
田川 ハイブリッドクラウド環境を導入する際の有力な移行先となるハードウェア環境として、Azureサービスとハイブリッド接続できるOSを搭載したデル・テクノロジーズのHCI製品Azure Stack HCIを推奨しています。同製品は、WACなどのマイクロソフトが提供するAzure管理ツールのほかに、ハードウェアの状態も統合管理できる「DELL EMC OpenManage Integration with Microsoft Windows Admin Center(OMI MS WAC)」というプラグインも用意されています。今回、WACにおいて同ツールを使い、デル・テクノロジーズのDell EMC PowerEdgeサーバーの各コンポーネントの正常性や詳細情報の確認がどのように行えるかも検証しました。
Azure Stack HCIを使うと、これまで田川さんが検証されてきたような機能が使えるようになるということ以外にも、大きなメリットを得られます。2023年でWindows Server 2012/2012R2のサポート終了を迎えますが、その際にこれまで通りWindows Server 2022へ乗り換えるほかに、Azure Stack HCI OSを使った基盤上に移行することでWindows Server 2012/2012R2の延命措置を受けることができます。Azure Stack HCI OS上でこれまでのWindows Server 2012/2012R2を稼働させることで、Azureの一つのサービスという位置づけとなり、本来Azure環境上のWindows Serverでしか対象とならない 拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の対象となります。
田川 ハイブリッドクラウド環境の導入や移行の検討を始めた方は、同時に最新のWindows Server 2022の採用を検討されていると思います。その中でもクラウドに親しみがない方でも、ハードルが低くハイブリッドクラウド環境に移行していただけるような便利なツールが、マイクロソフトのみならずデル・テクノロジーズからも提供されています。それらを活用してスムーズにハイブリッドクラウド環境を導入していただけると思いますので、是非ご検討ください。我々もご支援します。
片山 昨今、さまざまなサービスが乱立し、ハイブリッドクラウドという言葉の定義を正しく理解することが難しくなってきている中で、マイクロソフトが正式なサービスとして、Azure Arcをはじめとするさまざまなハイブリッドクラウド向けのソリューションを出しています。デル・テクノロジーズとしても、きちんと連携する形でソリューションを提供し、サポート体制も整えています。その中でWindows Server 2012/2012R2のサポート終了も見据えながら、きちっとハイブリッドな環境を整えられるシステムを、デル・テクノロジーズ、シネックス、マイクロソフトのソリューションによって実現します。