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Arcserve Japan これからのデータ保護に必要な機能 災害対策とランサムウェア対策で守る

2022/09/01 09:00

週刊BCN 2022年08月29日vol.1936掲載


 Arcserve Japanのセッションでは、ソリューション統括部マネージャーの中田皓介氏が登壇、「これからのデータ保護、ランサムウェア対策も含めたBCP、DRへの現実解」をテーマに講演した。

Arcserve Japan
ソリューション 統括部マネージャー
中田皓介氏

 事業継続計画(BCP)の従来の主要テーマは、地震や洪水などの自然災害に遭った際にデータをどう復旧するかということだった。ここ数年はランサムウェアによってデータが使えなくなるケースが急増中。中田氏は「当社の製品は、どちらの危機に対する備えとしても役立つ」と述べた。

 自然災害への備えとしてのバックアップは、データの控えを遠隔地に送って保管する遠隔バックアップが基本となる。ただ、「データ容量が大きすぎる」「遠隔地に拠点を設けられない」「最優先で復旧しなければならない他の業務がある」などの理由で実施していない企業・団体も少なくない。これらの課題に、Arcserve Japanは2種類のバックアップソリューションを用意している。

 まず、2回目以降は増分だけを記録する方式で総容量の削減を可能にしているのが、「Arcserve UDP」。また、クラウドにバックアップを送っておく「Arcserve UDP Cloud Hybrid」なら活動範囲が特定の地域に限られる中堅中小企業や地方自治体でもデータを確実に保護することができる。このクラウドをDRaaS方式で運用すれば業務システムの代替仮想マシンをクラウドに置くことができ、業務再開までの時間も短縮可能だ。

 続けて、中田氏はArcserve UDPをランサムウェア対策として使うときのポイントとして、3点を取り上げた。

 第1に、なるべく多くの世代でバックアップすること。潜伏期間が長いランサムウェアもあるので、世代数が少ないとデータを復元できない場合があるからだ。

 第2に、バックアップデータ自体を破壊されないように環境を整えておくこと。NASにバックアップしている場合は、バックアップ専用のLANを用意するとともに、NASのセキュリティ設定を厳格にする必要がある。

 第3に、バックアップデータそのものを守るための対策としてオフライン保存やクラウドへの二重保管も重要だ。「オフライン保存やクラウド保管ができない場合、第3の選択肢としてイミュータブルストレージ『Arcserve OneXafe』もある」と中田氏。内部のNASのスナップショットを自動で定期的にとる仕組みが備わっているので、仮にNASがランサムウェアや不正アクセスによって改変されても元に戻せるとアピールした。
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外部リンク

Arcserve Japan=https://www.arcserve.com/jp