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本当の意味でのas a Serviceを提供する

日本ヒューレット・パッカード 代表取締役 社長執行役員

望月 弘一

取材・文/日高 彰、石田仁志 撮影/松嶋優子

2021/01/08 09:00

望月 弘一

週刊BCN 2021年01月04日vol.1856掲載

 高成長を続けるレッドハットを率いていた望月弘一氏が2020年9月、日本ヒューレット・ パッカード(HPE)の新社長に就任した。かつてHPEはハードウェア販売が主体だったが、 現在はグローバルで「22年までにエッジからクラウドまでのすべての製品をas a Service で提供可能にする」と、ビジネスモデル変革のさなかにある。日本HPEをどう導いていく のか、就任4カ月の望月新社長に聞く。
 

HPEに感じた
オープンカルチャー

――SIサービスのディメンションデータ、オープンソース(OSS)ビジネスのレッドハットと、これまで望月社長はサービス、ソフトウェア畑で活躍されてきたという印象です。新たにハードウェア主体のビジネスに挑戦される理由を教えてください。

 よくその点を指摘されるのですが、私はIBM出身であり、80年代から90年代まで同社のビジネスモデルはハードウェアを中心としたものでした。汎用機に始まり、オフコン、サーバー、PCという変遷を20代から30代で経験してきたので、ハードウェアビジネスには土地勘があります。

 そして現在のHPEは、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアやサービスも提供しています。IBMでのキャリアを振り返ると、ハードウェアの営業でスタートして、それ以降にソフトウェアやSI、アウトソーシングとサービスを含めた提案活動の経験を積んできました。そういう意味では、違和感は全くありません。

――なぜ今回、日本HPEを新しい活躍の場として選ばれたのでしょうか。

 私が5年間在籍していたレッドハットにとって、HPEは世界で最大規模のパートナー企業の1社であり、日本でも以前から協業の機会はありました。その中で、HPEという会社に対する理解も深まりましたし、素晴らしい点も見えていました。

 HPEの素晴らしさは、自社のハードとソフトを持ちながら、業界でベスト・オブ・ブリードの製品を含めた提案と実装をしているところです。自社製品にこだわらずに、OSSベースの優れた製品を躊躇なく担いで実装できるのも魅力でしたし、協業した際のHPEのメンバーがオープンなカルチャーを持っていて、レッドハットのカルチャーと相通ずるものがあると感じていました。市場での要望を把握し、それに対して機敏に動こうという意識が高い会社だと思います。

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外部リンク

日本ヒューレット・パッカード=https://www.hpe.com/jp/ja/