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ソニックウォール 米・サントゥーロCEOが来日 幅広いラインアップで需要の掘り起こしへ

2002/03/04 11:00

 オールインワン型ファイアウォールベンダーで最大の出荷数を誇る米ソニックウォールのコスモ・サントゥーロ社長兼CEO(=写真)が来日し、BCNのインタビューに応じた。小・中規模企業をメインターゲットに据えた同社のアクセス・セキュリティ・アプライアンス製品群の累計出荷台数は全世界で約23万台にのぼる。日本市場の売上比率は10%(2001年度)だが、「小・中規模企業群が多く、また地方でセキュリティ製品の本格的な導入がこれからという日本市場の伸びに期待できる」(サントゥーロ社長兼CEO)と拡販に意欲を見せた。

 同社のセキュリティ・アプライアンスは大きく4つのカテゴリーに分かれる。①ファイアウォールやVPN製品を包括するアクセス・セキュリティ、②ウイルス対策、認証、コンテンツ・フィルタリングなどのセキュリティ・アプライアンス&サービス、③00年に買収した米フォボスのハイエンド向けSSLアクセラレータ製品を中心としたトランザクション・アプリケーション・セキュリティ、④リモートで同社製品の管理・監視やポリシー管理、VPNサービスの管理を行うセキュリティマネジメントサービス「SonicWALL Global Management System(SGMS)」を提供するセキュリティ・マネジメント--の4つだ。

 「ここまで幅広いセキュリティ・ソリューションのラインアップを揃えているのは当社しかない」とサントゥーロ社長兼CEO。その意味では純粋な競合企業はない。あえて言えば、トレンドマイクロのセキュリティ・アプライアンス「GateLock」が日本市場で競合になる可能性がある。国内では住友金属システムソリューションズ、丸紅ソリューションズ、フォーバルクリエーティブの3社がソニックウォール製品のディストリビューションを行っている。

 販売戦略は個別のディストリビューターが担当する。例えば、フォーバルクリエーティブでは、ソニックウォールのアクセス・セキュリティ製品を全国のISPへ販売し、ISPがエンドユーザー向けのセキュリティ・サービスの展開を行う、という販売戦略を立てている。同社の01年第4四半期(01年10-12月期)の売上高は前年同期比56%増の3310万ドル、01年12月期の通期売上高は前期比61%増の1億1200万ドルだった。北米での比率が65%、欧州・アジアが35%という売り上げ分布だが、「1年半後には欧州そして日本を含めたアジア地域の売り上げは50%程度に拡大する」と見込んでいる。
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外部リンク

http://www.sonicwall.com/