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コンコルドコミュニケーション 販売パートナーを拡大 ブランド力向上目指す

2002/03/11 11:00

 

 コンコルドコミュニケーション(小野寺康一社長)は、日本での拡販戦略として、販売パートナーの新規開拓を急ぐ。同社は性能管理ソリューションを開発する米コンコルドの日本法人で、2001年に設立された。

 小野寺社長は、「顧客企業は150社を超えているが、当社の認知度はまだまだ低い。メーカーの顔が見えるように直接営業をかけ、パートナーに販売を行ってもらう体制を敷く」としている。

 顧客企業は、NTTグループやKDDI、日本テレコムなど、テレコム系企業が大半で、売上高全体の65%以上を占めている。今後はテレコム市場でのブランド認知度を維持しつつ、新規業種に強い販売パートナーを開拓する。

 主力製品は、ITシステム性能管理ソフト「eHealth Suite(イーヘルススイート)」。特殊データ取得用ハードが不要で、ソフトウェアのみで監視できるシステム。プラットフォームは、ウィンドウズNTやソラリスで稼働する。

 デバイスのIPアドレス範囲を指定し、自動ディスカバーするだけの簡単な操作で各種レポートを日々自動生成する監視システムの稼働や、完全自動で管理者負担の大幅な削減、ウェブブラウザでのレポートチェック、傾向分析、トラブル予測の自動レポートなどが可能。

 今年4月には、「イーヘルススイート5.0」を発売する計画。新バージョンでは、障害発生箇所の過去データをドリルダウン方式で表示できる障害管理機能や、サービスごとのデータ量を管理できるQoSへの対応などがある。

 昨年度(01年12月期)の売上高は約9億3000万円。今年度は13-14億円を見込んでいる。また、5年以内には「ワールドワイドの売上高のうち、日本法人で10%を占めるようにする」方針。
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