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NECとブロケード SANソリューションで開発を共同推進

2002/04/01 16:15

週刊BCN 2002年04月01日vol.935掲載

 

 NEC(西垣浩司社長)とブロケードコミュニケーションズシステムズ(松島努社長)は、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)接続環境の評価検証やSAN構築・運用ノウハウの共有、SAN関連ソリューションの開発などを共同で推進するため、「Networking Storage Solution Center」を開設する。

 同センターは、NECの「iBest Solutions Center」内に開設、4月1日からの稼働を開始する。

 ブロケードの最新スイッチ製品「SilkWorm3200」を導入し、NECのストレージ製品「iStorageシリーズ」やEMCのストレージ製品「Symmetrix」、他社製品を含む各種ストレージ製品・テープドライブ・ストレージソフトウェアなど、従来製品から最新製品まで幅広い製品とのSAN接続検証を行う。こうした評価検証を通じて、SAN構築・運用ノウハウを蓄積することによって、ユーザーに対する短期間かつ効率的なSAN提供を実現する。

 さらに、1Gbpsから2Gbpsに移行しつつあるファイバーチャネルへの対応はもとより、「メトロポリタン・エリア・ネットワーク」と呼ばれる広域SANへの対応や「iSCSI」などの新たな通信プロトコルへの対応などにも取り組み、新しいSANソリューション開発を推進する。

 両社では、同センターで開発した成果を「災害対策ソリューション」として提供することを検討するほか、通信インフラや銀行の勘定系システムなどの社会基盤システムを始め、24時間365日の業務運用を可能とする「オープン・ミッションクリティカルソリューション」を実現する要素の1つとして活用していく考え。
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