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アイティ学園「パソコン教室IT学園」 講師を使わないでPC学習

2002/04/15 16:15

週刊BCN 2002年04月15日vol.937掲載

 アイティ学園(長田津世志代表取締役)は、名古屋地域でフランチャイズ展開する「パソコン教室 IT学園」事業の全国化を計画している。IT学園はシニア層をターゲットにしたパソコン上の学習環境で、パソコン店舗内の教室や喫茶店など、人が集まる場所に置かれたパソコンをLAN接続した環境で学習が行える。

 学習内容はWindowsの基本操作やWord、Excel、インターネットの使い方などパソコンの基礎的使用が中心。今後はデジタルカメラの使用方法やCD-Rの焼き方などの学習コンテンツを増やしていく。「月1本ペースでコンテンツを追加していく」(長田代表取締役)予定だ。また、学習コンテンツはパソコン関連だけでなく、カルチャースクールで学べるようなコンテンツの追加も検討している。

 場所を指定して学習を行えるため、「コミュニティを形成しやすく、学習の進捗状況をほかの人と相談しながら行えるのが特徴」(長田代表取締役)という。

 同社ではIT学園のフランチャイズ展開を進めており、3月の段階でエイデン・コンプマート店28店舗のパソコン教室に設置している。さらに「FCインショップ」という一般店舗内のフランチャイズでは、名古屋天白カフェ萬屋倶楽部店、名古屋緑カフェウイング店など5店で展開している。そのほか、名古屋センター、直営店、4教室でIT学園が活用できる。無講師型のためにフランチャイジーのコストが安く、ユーザーも格安で学習が行えるのが特色だ。

 IT学園 FC加盟教室で生徒80人ベースとして、1人単価9500円(シニアコース)とした場合、フランチャイジーの授業料収入は79万8000円。そこからロイヤリティ(8%)や管理担当人件費、光熱費、初期費用償却分、通信費(ADSL料金)などの必要経費を引くと、単純計算での収支は44万4160円になる。

 パソコン教室の運営費用は講師の人件費の割合が大きく、この点がパソコン教室運営のネックになっている。IT学園では講師を使わない学習環境を提供することで、運営費用の低減を図った。

 現在は名古屋地区での展開が主だが、今後は全国展開を目指し、フランチャイズ加盟店の拡大を予定している。
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