東京地裁は4月9日、ファイル交換サービス「ファイルローグ」に対し、サービスの差し止めを命じる仮処分決定を下した。ファイル交換サービスに対する差し止め命令は、国内で初めて。仮処分では、ファイルローグが「音楽CDから作成したMP3ファイルの情報」を利用者に提供することを禁じた。仮処分は4月16日に発効する。

 これを受けて、ファイルローグの運営元である日本MMOの松田道人社長は、「MP3ファイルの量が多く、すべてを削除することは不可能。仮処分決定を尊重し、4月16日にサービスを一旦停止する」とコメント。今後の対応については「ファイル交換技術(P2P)の可能性を否定する非常に残念な決定だ。本訴で正否を争う」構えでいる。なお、仮処分抗告をするかどうかは「弁護士と相談中」としている。

 ファイルローグは、日本MMOが運営するファイル交換サービスで、日本レコード協会加盟のレコード会社19社と音楽著作権協会が差し止め仮処分を申請していた。これとは別に、日本レコード協会加盟19社と音楽著作権協会は2月28日付で、日本MMOおよび松田社長に対し、総額3億6000万円余りの損害賠償請求(本訴)も東京地裁に起こしている。

 日本レコード協会の富塚勇会長は、「東京地裁の決定は、誰もが納得する“常識”に則ったもの」とのコメントを発表した。