SRA（丸森隆吾社長）は、米ターボリナックスからターボリナックス部門を買収した。ターボリナックスのロゴ、トレードマーク、会社名を含めた商標権、Linux事業とその運営にかかわる知的所有権、ターボリナックス・ジャパンの株式100％と、ターボリナックス事業のすべてを取得した。

　今回の買収劇は、ターボリナックス・ジャパンの働きかけで実現した。ターボリナックスの実際の開発は、ジャパン側が主導権を握って開発してきたが、「外資系ということでもうひとつ安心感や信頼感をユーザーに与えることができなかった。Linuxに造詣の深いSRAに親会社になってもらいたいと思い働きかけてきた結果、6か月の話し合いを経てSRAの完全傘下に入ることになった」（ターボリナックス・ジャパン社長で新生ターボリナックスの社長に就任予定の矢野広一氏）という。

　今後は、グローバル団体「ユナイテッドリナックス」が開発中で12月にもリリース予定の製品を主力製品とし、SRAグループで04年3月期の売上高55億円を目指す。