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トレイダーズ証券 「ネットインデックス」で売上高14-15億円を狙う

2002/08/26 16:26

週刊BCN 2002年08月26日vol.954掲載

 

 トレイダーズ証券(坂田成蔵社長)は、社内システムの整備を図り、業務効率化を徹底する。

 同社は、日経225先物取引や日経225オプション取引に絞り、売買の受託・取次・媒介業務を手がける企業。執行役員であるIT戦略部・奥山泰全マーケティング室担当は、「大手証券会社と差別化を図るには、顧客サポートの質を高め、いかに新規顧客を獲得するかが重要。社内システムの整備は、業務効率化による顧客満足度の向上が目的」と話す。

 同社は、このほど日経225先物・オプション取引がオンラインで可能な「ネットインデックス」のシステムを大阪証券取引所と直結。「大阪証券取引所へ直接発注が可能となり、顧客の注文が瞬時にマーケットに届くようになった」という。

 「ネットインデックス」は、投資家がインターネットを介し、インデックス(マーケット動向を表す指標)のデリバティブ(派生証券)取引を行なうシステム。同社が従来から提供する価格情報サービス「E-Board225」を併用し、リアルタイムの値段を見ながら取り引きすることも可能だ。

 同社としても、注文伝票記入時の人的なミスを大幅に削減できる。02年7月は、ネット注文が全売上高の約70%に達し、現状の人員を増やさずに取り扱い高の増加を実現した。

 今後は、CTIやCRMシステムによる属性管理を業務に生かすことを検討する。「年内をめどにシステムを整える」としている。

 今年度(03年3月期)の売上高は、「最低でも14-15億円を目指す」と意気込む。

 アドレスはhttp://www.traders-sec-net.com/。
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