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コラブネット ウェブベースのソフト開発ツール

2002/10/07 16:32

週刊BCN 2002年10月07日vol.960掲載

 米コラブネット(ビル・ポーテリCEO)は、日本市場に本格参入する。同社が開発したウェブベースのソフト開発支援ソフト群「SourceCast(ソースキャスト)」を売り込む。ソフトのプロダクトマネジメント効率化ツールで、導入にともなうコンサルティング業務なども請け負う。

 今年4月から本格的に販売を開始し、すでに沖電気工業、NTTグループ企業など計4社から受注した。今後はこれら4社に販売パートナーとしての機能も果たしてもらうとともに、新たな販売パートナーの開拓にも注力。来年中にはユーザー企業を十数社に増やし、同社全体売上の約30%を日本市場で占めていきたい考え。日本法人の設立も視野に入れる。

 「ソフト開発において、スケジュールの遅延が最も大きな課題」。ピクチャーテル日本法人の元社長で、日本市場での事業立ち上げを陣頭指揮する富田直美氏はこう強調する。

 「ソースキャスト」は、ウェブベースのソフト開発プラットフォームで、開発リソースが企業内外に分散していても、協働開発プロジェクトとして容易な一括管理が可能。開発アプリケーションやコミュニケーション機能などを、インターネットを通じて同製品のサイトから統括的に利用することができる。システムの総合管理機能により、ソースコード、課題・問題追跡、ファイル管理などを一括管理することで、開発期間を短縮できるという。導入費用は、個別見積もりだが、参考価格として1ユーザーあたり年間20―30万円から。

 富田氏は、「これまで容易に管理できるシステムがなかったから、スケジュール通りに開発が進まないケースが多かった。『ソースキャスト』は簡単な操作での管理が可能で、管理者はシステム上の細かな知識を必要とすることなく運営でき、開発期間を大幅に短縮できる」と強調した。
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