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NTTソフトウェア CRSで中堅企業を開拓 20億円規模の売り上げ
2002/10/07 16:32
週刊BCN 2002年10月07日vol.960掲載
「CRS」は、NTTソフトウェアが提唱する概念。具体的には、経営戦略コンサルティングからシステム構築、保守、運用サービスまでを提供していく。
梅本栄治取締役eプラットフォーム事業部長は、「弊社はCRMビジネス市場では後発。そのため、差別化を図るためにコンサルティングも行うことが重要だと判断した」という。「本来CRMシステムは、導入企業が経営戦略と顧客戦略を整合し、顧客との良好な関係を築くことで利益の改善を図るもの。だが、導入企業が顧客戦略を明確に行い、支援手段としてビジネスプロセスの改善に取り組まなければ導入する意味がない」と語る。
「CRS」ビジネスは、中堅企業をターゲットとしてビジネスの拡大を図る。そこで、まず「ナレッジサーバーテンプレートセンター」を設立した。
同センターでは、NTTデータナレッジが提供する「ナレッジサーバー」を利用したテンプレートの作成やテンプレートと「ナレッジサーバー」のパッケージ化、パッケージの品質保証、保守、サポートなどを提供する。
需要開拓については、同社の営業部とコンサルティング事業部の連動や、コンサルティング企業やCRMベンダーとの協業を強化する。
「9月時点で3社とのアライアンスを実現した」という。
そのなかの1社である、eビジネス・ソリューションベンダーのベイテックシステムズとの提携では、企業内・企業間ポータル構築パッケージ「ベイコマース」や、BtoB向け受発注システム「ベイマーケットプレイス」、コールセンターと連携可能な管理受発注システム「ベイバックオフィス」など、ベイテックシステムズの低価格帯製品群を利用することで、中堅企業が導入しやすい環境を整えた。
梅本取締役は、「中堅企業では、IT化実現のため、自社のシステムで解決しようとするケースが高い。システム構築にかかる投資額を抑えても、最低限のCRMが実現でき、導入することでコスト削減が図れることを提案していけば、顧客企業を獲得できる」と自信をみせる。
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