ニュース

デバイスネット 周辺機器拡販で販売代理店網強化へ

2002/10/28 16:32

週刊BCN 2002年10月28日vol.963掲載

電話プラグ変換アダプタで強み

 海外でパソコンを使用する際の電話プラグ変換アダプタ、高電圧対応ケーブルなどを開発・販売するデバイスネット(市原修社長)は、販売代理店網を強化する。現在、同社はウェブサイトによる直販と、パートナー5社による代理店販売を展開しているが、今後はさらに後者の売上比率を高めていく方針。パソコンショップと取り引きのある販売代理店に加え、製品需要が見込まれる空港ショップなどと取り引きのある販売代理店も開拓し、幅広い分野でパートナーを増やしていく方針。

 デバイスネットは、電圧や通信環境が異なる海外で、不自由なくパソコンを使用するための周辺機器を開発・販売している。具体的には、日本の電話プラグと形状の違う海外の電話プラグに変換するアダプタや、高電圧地域で過電流からパソコンを守るための高電圧対応ケーブル、約21か国に対応するモデムカードなど、全10カテゴリー・数百アイテムを扱う。とくに、電話プラグ変換アダプタは全26タイプが用意され、全世界のプラグにほぼ対応する。

 山本一彦・営業部長は、「メーカーやショップで保証されている範囲は、国内での利用に限られており、海外での使用時の故障には誰も面倒みてくれない」と、その必要性を強調する。現在、販売代理店はロアス、ソフトバンク・コマースなど合わせて5社。山本部長は「パソコンショップなどと取り引きのある販売代理店だけでなく、空港やアウトドアショップなどでも展開できるよう、さまざまな分野の販売代理店と提携していき、当社の製品群の必要性を幅広くアピールしていきたい」と語った。

 このほか、同社は英会話音声翻訳ソフトやノートパソコン、PDA(携帯情報端末)などを海外で使うためのマニュアル本などの販売も手がけており、今後はハードにとどまらず、海外でパソコン利用のための各種製品群も順次加え、代理店展開に厚みを出していく構え。さらに、自動車での使用を想定した製品などモバイル環境に特化した製品の強化にも注力し、パソコンの“隙間”周辺機器で売上拡大を狙う。
  • 1

外部リンク

デバイスネット=http://www.devicenet.co.jp/