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FJP パソコン教室を支援

2002/12/09 16:49

週刊BCN 2002年12月09日vol.969掲載

新規購入者を開拓

 富士通パーソナルズ(FJP)は、高齢者や主婦を対象にしたパソコン販売を強化する。具体的には、地域家電店に対し、パソコン教室「パソび庵」の開校・運営を支援。同教室を開校する地域家電店を増やすことでパソコンの拡販につなげる。

 「パソび庵」は、IT講習会修了者へのフォローや新しいカリキュラムの提供など、地域家電店の店内で受講生1人、パソコン1台から開校できる教室。インターネット取引システム「FITS(富士通パーソナル・インターネット・トレーディング・サービス)」の会員となる地域家電店向けに同教室を支援する。受講者は、高齢者層や主婦層が対象。昨年9月から支援を行っており、今年11月下旬の時点で171店舗が開校した。

 遠藤匡司・常務取締役パーソナル営業担当は、「パソコン購入者に対するアフターフォローにつながる」としており、「地域に密着した家電店がパソコン教室を開くことで、受講者がその家電店でパソコンを購入することにつながるのでは」と分析する。

 富士通のパソコンは、ファミリー層をターゲットにするなど初心者層の顧客が比較的多い。遠藤常務取締役は、「これまで、ビジネスマンや学生が購入するケースが多く、高齢者や主婦が購入する割合が少なかった」と、「これからは家庭のなかで複数台所有する傾向が高くなる。今年の年末商戦からは『ホームネットワーク』を積極的に打ち出した。このコンセプトが徐々に浸透すれば、パソコンの拡販にもつながる」と強調する。

「国内のパソコン世帯普及率が60%前後といわれているが、パソコンに馴染みがなかった層が多く、まだまだ新規需要を獲得できる」と自信をみせ、「今年の年末商戦は、デスクとノートあわせて27%のシェアを見込む」と意気込む。
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