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グローツ、インフォマジック 電子メールの機能を拡張するツール 「あらかじメール」シリーズを展開

2003/01/06 19:10

週刊BCN 2003年01月06日vol.972掲載

 グローツコミュニケーションズ(グローツ、中澤公彦社長)が、電子メール機能を拡充するユーティリティソフトの開発に力を入れている。2002年に「あらかじメール」の名称でサーバー版とクライアント版の2種類を出したのに続き、今年5月には、セキュア(安全)メールの送信に対応した「あらかじメールセキュリティ」を製品化する。その後も「あらかじメール」シリーズとして、3、4種類ほど関連製品を出す。販売はジャパンマテリアルインフォマジック事業部(以下インフォマジック)が請け負う。

 中澤社長は、『これで決まり!新動物占い』(扶桑社)、『ちょっとエッチな新動物占い。恋愛編』(アーティストハウス社)、『新動物占いシニア編』(古川書房)など、次々と新しい企画をヒットさせてきたアイデアマンだ。「あらかじメール」シリーズも、「常時接続が一般化し、電子メールはもっと面白いキラーコンテンツになる」と予測、中澤社長が企画した。

 例えば、彼女とのデート中に「あらかじメール」であらかじめセットしたメールを彼女の携帯電話に送信し、気の利いたセリフなどを入れれば、デートがもっと楽しくなる。仕事でアリバイをつくりたいときに、あらかじメールでパソコンの前にいるような内容のメール送信をあらかじめ予約しておくなどだ。

 今年5月に出す「あらかじメールセキュリティ」は、画像のなかに文書を織り込み、送信する。受け取った側は、専用の解読ソフトを無料でダウンロードし、送り手から受け取ったパスワードでファイルを開く。これには「ステガノグラフィ=隠し文書」の技術を使う。

 販売元のインフォマジックの五十嵐學副社長は、「大型商材のシリーズ化で新しい市場を開拓する。昨年12月に発売した『あらかじメール』は、年間1万本の販売を見込む」という。
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