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新潟キヤノテック 複合機対応のプリントサーバー発売

2003/04/07 19:17

週刊BCN 2003年04月07日vol.985掲載

 キヤノン製プリンタの周辺機器開発などを手がける新潟キヤノテック(西巻昌美社長)は、プリントサーバー「NetHawk Wireless-Print(ネットホーク ワイヤレスプリント)11」の販売を開始した。価格は2万7800円。年間1万台の販売を目指す。

 同製品は、キヤノン製プリンタ専用のUSB接続プリントサーバーで、有線、無線LANの両方に対応している。

 複合機プリンタシリーズ「PIXUS MP」に接続する場合は、プリント以外にスキャナ、ファクシミリ(FAX)機能も有線、無線を問わず利用できる。スキャナ、FAX機能までもサポートする製品は「同製品が初」(鈴木宏昌・商品企画部営業部部長)という。

 また、無線LANのアクセスポイントとしても利用可能で、無線LANカードを標準装備しているため、ブロードバンドルータを導入済みであれば、無線LANでのインターネット環境を構築できる。セキュリティ機能もWEP64/128ビットの2種類の暗号化に対応し、MACアドレス指定によるアクセス制限も設定が可能。

 さらに、パソコンとプリンタのネットワークを介した双方向通信に対応しているので、インク残量や印刷状況を確認するためのキヤノン製ドライバのモニタ機能を、直接パソコンとプリンタを接続して使用する際と同様、LANによる接続でも使用できる。

 同社はこれまで企業向け製品が主力で、店頭販売は行っていなかった。同製品が、同社にとって店頭に並ぶ初の製品で、「一般消費者にとって当社製品の知名度は低く、発売当初は心配していたが、滑り出しは好調で初回出荷分はすべて完売した」(鈴木部長)と自信をみせる。
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