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日本HP UPSを期間限定で35%値下げ

2003/07/21 19:28

週刊BCN 2003年07月21日vol.999掲載

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、樋口泰行社長)がUPS(無停電電源装置)の価格を期間限定で35%値下げした。

夏の電力不足対策に拡販狙う

 対象機種は同社サーバー製品「プロライアント」対応が中心。例えば、通常価格9万円の「UPS T1500 XR」が5万8500円のキャンペーン価格となる。キャンペーン期間は8月15日まで。

 今夏は首都圏の電力不足が懸念されている。これを受けて、日本HPの7月のUPS出荷台数は、通常月に比べて2-3割増える見込み。

 同社では、「電力危機で、サーバーの安全対策需要が喚起された。このタイミングがUPSの普及率向上の好機と判断し、割り引きキャンペーンを決めた」と話す。

 同社の小型PCサーバーの販売台数のうち、UPSをセットで購入する比率は約30%。一方、実際に電力危機を経験している米国HPの同比率は40%に達している。

 同社では、今回のキャンペーンを足がかりにして、UPSのセット販売比率を米国並みに高める考え。

 中村勝直・HPサービス事業統括サービスマーケティング統括本部ソリューション&ポートフォリオ本部長は、「夏場は電力不足や落雷の危険性が高まる。特に今年の夏は電力危機が懸念されているが、キャンペーンを通して、情報システムの危機管理の重要性を訴求する。UPSだけでなく、各種バックアップ記憶装置の販売にも力を入れる」と話している。
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