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クリアスウィフト スパム対策を強化した、フィルタリングソフト 価格を据え置き、需要開拓へ

2003/10/13 19:35

週刊BCN 2003年10月13日vol.1010掲載

 セキュリティベンダーの英クリアスウィフトの日本法人、クリアスウィフト(クレイグ・ディブル社長)は、スパム(迷惑メール)対策機能を強化した電子メールフィルタリングソフトの新バージョン「CS MAILsweeper anti-Spam Edition(シーエス メールスウィーパー アンチスパムエディション)」を販売開始した。既存の「CS MAILsweeper for SMTP」に、スパムかどうかを識別するポリシーを設定するツールを追加した。価格は50ユーザーで55万円と、「for SMTP」と同じ価格に設定しており、新機能を加えながら価格を据え置いたことで割安感を打ち出した。

 電子メールフィルタリングソフト「CS MAILsweeper for SMTP」は、設定した使用ポリシーに従って電子メールの送受信を管理するソフト。メッセージの保存や分析のほか、トラブル発生時の原因把握ができる。これまで日本で約300社に納入した実績を持つという。

 今回発売した「アンチスパム エディション」は、「for SMTP」のスパム対策機能を強化した製品。スパムかどうかを判断するためのポリシー設定を簡単に行えるツールを新たに加えた。

 これまでの「for SMTP」でも、スパムを識別して防御する機能は備わっていた。新製品は設定ツールを加えたことにより、「容易にスパムのポリシー設定を定めることができる」(宮本哲也・シニアマーケティングマネージャー)のが特徴。

 宮本マネージャーは、「スパム対策は、スパムかどうかを決める基準がユーザーごとに違うため、ウイルス対策製品とは異なる複雑な設定が必要になる」と指摘する。新たに加えたポリシー設定ツールでは、同社が独自開発した6段階の設定ガイドをもとに、容易に設定することが可能だ。

 また、同社が毎日採取しているスパムメールの分析結果データを更新、反映できるため、より精度の高いスパム対策を実施できる。

 宮本マネージャーは、スパム対策製品市場について、「北米では急速に注目を集めているが、日本国内ではどれほどニーズがあるか現段階では把握できない」と話すものの、「スパム対策機能はあくまで付加価値機能。価格を据え置いたことで『CS MAILsweeper』の拡販につなげていく」と、需要開拓を進めていく考え。

 英クリアスウィフトは、電子メールなどの中身をチェックするコンテンツフィルタリングソフトに特化したセキュリティベンダー。約20か国で製品展開している。

 ハイテク調査会社IDCの調べによると、英クリアスウィフトは電子メールフィルタリング製品市場でシェア23%のトップベンダー。日本市場では、販売はすべて代理店による間接販売で、フォーバルクリエーティブやシー・エス・イー、丸紅ソリューションなど6社が販売パートナーとなっている。
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