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レッドフォックス オブジェクト指向の技術者を育成 「ラショナル」の講座を実施

2004/01/12 20:19

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

 システムインテグレータのレッドフォックス(別所宏恭社長)は、大規模ソフトウェアの設計・開発で有効な「オブジェクト指向」のスペシャリストチームを短期間で育成する支援サービスを開始した。

 具体的には、米IBMのシステム開発用ソフト「ラショナル」や、オープンソースの統合開発環境「エクリプス」を使ったJava開発などの講座を実施。大企業の情報システム子会社やシステム開発会社、ラショナルなどを活用したい一般企業のシステム担当からの需要を見込んでいる。

 支援サービスでは、「オブジェクト指向」開発を行う上で必要な知識を講座で習得させるほか、ソフトの実装や設計で重要な部分に関するプロジェクトの支援やラショナル認定のコンサルタントが開発環境の作成・保守など、実際の案件に即してアドバイスする。「この支援サービスは、単なる技術者育成講座でなく、当社の技術力を知ってもらい、コンサルティングや技術支援を行うなかで、協業会社を増やす」(遠矢行史・プロジェクト統括&教育事業部部長)と、チャネル開拓も目的の1つとして重視しているのが特徴だ。

 IBMの認定を受けた認定講座では、ラショナルで採用される「オブジェクト指向」技術の基礎や、「オブジェクト指向」開発に必要な統一表記法「UML」モデルの作成などを学習。エクリプスを使ったJava開発では、実際の演習によるプログラム方法などを習得できる。

 料金は、5-10人のメンバーで、オブジェクト指向入門からエクリプスを用いたJava開発、基本アーキテクチャ構築、コンサルティングサービスまでを2か月間受けた場合で435万円。遠矢部長は、「オブジェクト指向でソフト開発をした経験のないシステムインテグレータは多く、需要は大きい」としている。
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