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ダイワボウ情報システム 物流コスト削減の専門チーム結成 売上高の1.3%を目標に

2004/01/12 20:19

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

 ダイワボウ情報システム(DiS、松本紘和社長)は、物流コストの削減を徹底するためのプロジェクトチームを結成した。今年度(2004年3月期)中間期の時点で物流費比率は売上高の1.47%だった。今年度下期は1.4%以下を見込みんでおり、来年度にはさらに1.3%まで引き下げるとしている。

 プロジェクトチームは、物流部門だけでなく、営業や仕入部門のスタッフを含めて編成。「物流コスト削減に向け、納品日の指定などを含めた営業や仕入れを行う」(松本社長)ことが目的だ。これにより全国に10拠点ある物流センターを効率的にフル稼働させる。物流コスト削減のための具体案は、2月末から3月初旬までにまとめ、来年度から本格的に取り組んでいく。

 同社の出荷量は、今年度中間期で前年同期比20.5%増の783万9000個だった。しかし、ハードウェアの低価格化が進んでおり、「売り上げを拡大するためには、出荷量をさらに増やしていくしかない」と、当面は量の拡大に注力する。つまり、効率的な物流システムを構築しなければ、出荷量の増加に合わせて物流コストも増大する危険性がある。このため、物流コストの削減を徹底することが急務と判断した。

 販売管理費を減らす具体策として、人件費の削減や拠点縮小なども考えられるが、同社では、「営業力を今後も伸ばすため、従業員数や拠点は減らさない」方針を固めている。従って、同社としては、コスト削減には物流費用の削減が不可欠になっている。
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