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アマノ タイムカード集計ソフトと業務ソフトをデータ連携 量販店での拡販を強化へ

2004/01/26 20:19

週刊BCN 2004年01月26日vol.1024掲載

 タイムレコーダー最大手のアマノは、主力のタイムカード集計ソフトパッケージ「Time P@CK(タイムパック)」を、従来の事務機・文具チャネルだけでなく、業務ソフトウェア会社やパソコン量販店などにも販売ルートを拡大し、販売体制を強化する。同パッケージと主要な中小企業向け給与計算ソフトとのデータ連携が進むなど、「従来の手作業を解消する上で、勤怠・給与管理をパソコンで行うニーズが高まってきた」(佐藤稔・時間情報事業本部TimeP@CKマーケティング企画営業担当リーダー=写真)ため、中小企業の業務効率化を支援する製品として拡販を図っていく。

 「タイムパック」(価格9万5000円)は2001年2月から発売を開始。タイムレコーダーと付属のケーブルでパソコンに接続し、パソコンにそのデータを取り込める。また、アマノ製の勤怠・給与の集計ソフト「サッと計算」で締め日・集計時に勤怠の集計ができる。昨年12月には、大塚商会の「SMILEα(スマイルアルファ)AD 給与管理システム」と「タイムパック」のデータ連携を実現。アマノはこれまでに、大塚商会をはじめ、弥生やソリマチ、日本デジタル研究所(JDL)、オービックビジネスコンサルタント(OBC)、ピー・シー・エー(PCA)など、中小企業向け業務ソフト大手11社の給与計算ソフトのフォーマットに合わせたデータ連携と出力を実現した。

 パソコンと連動できない従来の同社製タイムレコーダーは、ほとんどを事務機・文具チャネルを通じ販売してきた。だが、「タイムパック」については02年5月からソフトバンクやコンピュータウェーブを通じて東京・秋葉原のパソコン量販店に並べたところ、予想以上に販売本数が増え、「商品の認知度が上がり、業務ソフト会社から自社ソフトとデータ連携して欲しいという依頼が増えた」(佐藤リーダー)という。

 このため、業務ソフト会社との連携を強め、「タイムパック」と集計・出力のデータ連携ができる給与計算ソフトを拡大している。パソコン量販店の店頭では今後、「タイムパック」に付属の「サッと計算」の体験版CD-ROMや「体験セミナー」の申し込みを募集し、タイムレコーダーとパソコンの連携を体験するチャンスやデモの回数を増やして拡販を進める。佐藤リーダーは、「給与ソフトのそばにタイムパックを展示して、データ連携ができることを効率的にアピールする」と、量販店の展示にも工夫を加える計画だ。アマノでは、従業員30-50人規模の中小企業や支店・事業所を多く持つ中堅企業を対象に、「タイムパック」を拡販。2年後には、同社で現在最も実績のある時間集計・時給計算タイムレコーダーの販売台数と同じ規模にまで拡大していく考えだ。
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外部リンク

http://www.amano.co.jp/