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日立造船情報システム eラーニング事業を本格化 CAD技術者育成へ電子教材を開発

2004/03/08 20:24

週刊BCN 2004年03月08日vol.1030掲載

 日立造船情報システム(福武映憲社長)は、仏ダッソー・システムズが開発したCAD・CAMソフト「キャティア」の技術者育成支援のためのeラーニングソフト2製品を開発、eラーニング事業を本格化させる。

 まず、ダッソーシステムズが展開するキャティア技術者認定資格である「キャティア認定技術資格」取得支援のためのソフトベースの教材を2月下旬から販売開始した。

 日立造船情報システムズでは、2002年からキャティアの取り扱いを始め、日本国内の販売を手がけている。一方、eラーニング事業は、01年から自社開発のCAD・CAM製品に関する電子教材やeラーニングシステムの構築事業を手がけていた。

 福武社長は、「キャティアはCAD・CAMソフトにおいて、大手自動車メーカーや航空機業界ではデファクトスタンダードとなりつつあるソフト。普及が急速に広まっている状況で、技術者育成のための教育プログラムの拡充が急務になっている」と、事業開始の狙いを話しており、キャティアを中核にeラーニング事業を成長させる考えだ。

 今回販売を開始した製品は、認定資格試験に対する模擬試験教材の「eテストパックフォーキャティア」と、キャティアの操作手順をライセンスが不要でブラウザから学べる「キャティア-トレーナー」の2つ。価格は、CD─ROM版1ライセンスモデルでそれぞれ1万円、14万8000円。

「これまでキャティア認定資格試験に対する対策本や模擬試験はなかった」(福武社長)としており、キャティアを利用するユーザーや教育機関をメインターゲットに、2製品合計で来年3月末までに約3億円の売り上げを見込んでいる。
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