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イメディオ 「商談上手」に満足度評価機能 IT系マッチングサイト3周年で

2004/11/01 21:15

週刊BCN 2004年11月01日vol.1062掲載

 大阪市の外郭団体であるソフト産業プラザ「iMedio(イメディオ)」は、2001年10月に開設したIT系ビジネスマッチングサイト「商談上手」が3周年を迎えたのを機に、サイトの信頼性向上を目的に「満足度評価」機能を導入した。

 受注側として登録している企業について、過去に商談にまで進んだ発注側企業が対応力や技術力などについてコメントするとともに、「大満足」から「普通」まで4段階で評価する。イメディオでは、今後もサイトの利便性向上を図り、関西のIT関連企業のビジネスチャンス拡大をサポートしていく考えだ。

 商談上手は、自治体の外郭団体が運営するビジネスマッチングとしては珍しくIT系に特化した形で01年10月にスタートした。今年9月末時点での登録企業(受注側)は、ウェブデザインやウェブシステムの企画・開発、業務システム開発など3850社に上っており、年内には4000社に達する見通し。

 一方、依頼(発注)案件数は同じく9月末時点までの累計2880件で、うちイメディオが把握している成約件数は728件となっている。

 しかし、商談上手を通じて接点を持った企業同士が別途取り引きに進む場合もあり、実数はこれを上回るものとみられる。さらに、商談上手の認知度が高まっていることから、最近は月間100件を超えるペースで依頼が入るようになり、成約案件予算の最高額は1500万円となっている。

 今回、オープン3周年を機に追加した機能は、成約はもちろん、成約に至らないまでも商談まで進んだ場合、発注側企業が相手先企業の対応力や技術力などについてコメントするとともに、4段階で評価する「満足度評価」。これにより、新たに発注を希望する企業は、相手先企業の過去の成約や商談時の情報を得ることができ、複数の企業から仮見積りが提出された場合の1次選考などに利用することができる。登録側企業も顧客満足度を高めることが受注に結びつくことになるため、サービス向上の動機付けともなる。

 また、これまで非公開だった発注者の情報も、発注者企業の任意ではあるものの、このほど公開できるようにシステムを見直した。

 商談上手の大島清身・Webマスターは、「(発注者情報の公開は)7-8件に1件の割合で公開するようになってきており、当初の予想を上回っている。満足度評価を利用する事例も今後順次増えてくると思う」としており、今後もIT系のビジネスサポートのための利便性向上を進める考えだ。
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