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トリップワイヤ・ジャパン サーバー監視ソフトの新バージョン 運用管理ツールとの連携強化

2004/11/15 21:15

週刊BCN 2004年11月15日vol.1064掲載

 セキュリティソフト開発・販売のトリップワイヤ・ジャパン(北原真之社長)は、サーバーの改ざん検知ソフト「トリップワイヤフォーサーバーズ」(価格20万7900円)と、その管理ツールである「同マネージャー」(同194万2500円)を約1年ぶりにバージョンアップ、11月から販売開始した。

 管理ツールの新機能では、運用管理ソフトとの連携を強化した。簡単なカスタマイズを行えば、日立製作所の「JP1」や日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の「オープンビュー」などの他社製運用管理ツールから「トリップワイヤフォーサーバーズ」の管理が可能になった。

 これにより、運用管理ツールを利用しているユーザーにも販路を拡大することができ、大企業に加え、中堅・中小企業にもユーザーの裾野が拡大しそうだ。

 トリップワイヤが提供する改ざん検知ソフトは、サーバーデータの正常な状態を検証しておき、データに変更があった場合は「誰が、いつ、どのファイルにアクセスしたか」を特定することが可能で、改ざん前の状態にデータを復旧することができる。

 個人情報漏えいなど、万一の事件、事故が起きた場合、その原因を迅速に突き止めることができ、「事後対策において不可欠な製品」(北原社長)という。同社の売上高も、今年度(2004年12月期)は、「前年度比約70%増で推移する」(北原社長)と、好調さをアピールしている。

 他社製運用管理ツールとの連携機能について北原社長は、「セキュリティ対策を施すための製品は多種多様で、それぞれの製品を個別に異なる画面上で管理しなければならない」と、システム管理者の現状を説明。そのうえで、「運用管理ツールと連携することで、管理者の手間と作業時間を削減できる」と新機能の優位性を強調している。
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