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トレンドマイクロ 「8番街」でプロモーション展開 NECとの協業強化しSMBへ拡販

2004/11/29 21:15

週刊BCN 2004年11月29日vol.1066掲載

 トレンドマイクロ(スティーブ・チャン社長兼CEO)は、パソコン向けセキュリティソフトを中堅・中小企業(SMB)に拡販するため、NEC(金杉明信社長)のIT製品直販ウェブサイト「8番街」と連携したプロモーションを始める。

 NECが運営する8番街で、ウイルス対策の一部機能を無料で利用できる仕組みを用意した。無料機能利用後、ウェブサイト上でセキュリティソフトを購入できるようにし、ソフトの販売に結びつける。早ければ今月下旬にも提供開始する。

 トレンドマイクロでは、SMB層のユーザーがウェブサイトからパソコンを購入するケースが増えていると見て、パソコンメーカーの企業向け直販サイトとの連携を模索しており、「毎月約700万ページビューのアクセスがある」(トレンドマイクロ)8番街と連携することにした。

 無償提供する機能は、パソコン内にコンピュータウイルスなどの不正プログラムがあるかをチェック・削除する「ウイルススキャン」。ユーザーは、サイト内のリンク先をクリックするだけでウイルススキャン機能をオンラインで利用できる。このほか、トレンドマイクロの直販サイトでセキュリティソフト「ウイルスバスター」を購入できる仕組みや、情報セキュリティ啓蒙サイトも用意している。

 無料機能を利用してもらうことで、セキュリティソフトの必要性を感じてもらい、販売に弾みをつけることが狙いだ。トレンドマイクロによれば、「パソコンの購入者が、ウイルス対策ソフトも自然と購入する仕組みが重要であり、パソコンの販売とシームレスな連携を取った流通モデルが必要」と話している。

 トレンドマイクロは、NECが12月1日から提供開始するサーバーのリニューアルモデルのセキュリティ機能強化製品「エクスプレス5800セキュアパックシリーズ」にセキュリティソフトを付加するなど、NECとの協業体制を強めている。
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