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住商情報システム カール事業急拡大、来年度売上10億円目指す
2004/11/29 21:15
週刊BCN 2004年11月29日vol.1066掲載
カールは、ウェブベースのシステムで問題となっていたクライアントの操作性の低さを抜本的に改善する新しい言語として米カールが開発。今年5月に住商情報システムが関連の知的財産権を取得した。
住商情報システムでは、来年1月4日から順次出荷を始める、住商情報システムで自社開発する主力ERPの新製品「プロアクティブE2(イーツー)」の操作系のインターフェイスとしてカールを採用する。
カール事業を担当する塩野谷光司・取締役Curl事業部長は、「ウェブシステムの操作性を大幅に高めるリッチクライアント言語であるカールを採用したことで、応答速度が速く、操作性のよい操作画面を実現した」と、Javaをベースに開発されたプロアクティブE2の操作面での課題を解決したとしている。
国内でのカール事業は、住商情報システムの子会社で国内総代理店のカール・アジアパシフィック(塩野谷光司社長)が開拓した約40社のビジネスパートナー経由で、ライセンス販売や技術サポートなどを提供してきた。これらライセンス販売などの売上高は昨年度(04年3月期)で1億円余りに達した。
住商情報システムは、今後のカール販売体制の強化を目的に、カール・アジアパシフィックの事業を12月1日付で新しく設立する新会社へ事業を引き継ぎ、パートナー販売網の拡充強化や、他のERPベンダーが開発したERP製品への組み込み、情報家電など組み込みソフト分野への売り込みに力を入れる。
プロアクティブE2への組み込みや住商情報システムのシステム構築案件へのカールの売り込み、カールに関連したシステム構築、および新会社を通じての外販強化などにより、来年度(06年3月期)の売上高は、昨年度に比べ約10倍の10億円を目指す。
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