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韓国インターネット事情 国民のネット利用を指数化 毎年の活用度を公表

2004/12/06 21:17

週刊BCN 2004年12月06日vol.1067掲載

【ソウル発】韓国情報通信部は、国民のインターネット活用水準を数値化した「国民インターネット利用指数」を取り入れることを決めた。

 指数は、インターネットアクセスと利用時間、活用能力、活用水準など4つの部門と経済生活、業務、コミュニティなど7つの細部活用部門で構成。物価指数や株価指数のように毎年インターネット利用環境および活用度の変化推移を数値で表わす。2004年のインターネット活用度を100とし、これより良くなれば100を上回り、悪くなれば100を下回る数字になる。

 韓国は情報通信の活用度が高い国と評価されてきたが、その活用水準に対しては具体的な資料が集計されていなかった。

 そのため、国際評価専門機関から正しく評価されなかった面もあると韓国の政府関係者は話す。

 指数算定のために韓国インターネット振興院が調査した資料によると、韓国人の平均インターネット使用期間は4年5か月、インターネット利用時間は週当たり11.5時間、電子メール送信は週当たり12.3回、インスタントメッセンジャーは週当たり6.6時間利用していた。

 また、有料コンテンツ利用に毎月平均1万3000ウォン(約1300円)を支払い、毎月1.7回インターネットショッピングを利用していることがわかった。

 インターネット利用者のなかにはオンラインゲーム経験者が59.5%、インターネットバンキング経験者が26.4%、2つ以上の電子メールアドレスを持っている人が86.8%、インスタントメッセンジャーを使っている人が37.1%、有料コンテンツ経験者は18.9%だった。

 インターネットの活用水準を測定しようとする政府レベルでの公式な動きは初めて。情報化の進み具合のチェックや政策立案時の有用な資料として活用されることになるだろう。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)
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