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インテリジェントウェイブ フラッシュメモリにウイルス対策ソフト USBポートから自動的に検出・削除

2004/12/06 21:17

週刊BCN 2004年12月06日vol.1067掲載

 インテリジェントウェイブ(IWI、安達一彦社長)は、ウイルス対策ソフトを組み込んだUSBフラッシュメモリを開発、今年度(2005年6月期)中にも発売する。

 法人、一般消費者向けの両マーケットで販売する方針。価格は64メガバイト容量のメモリを搭載した製品で9000円程度を予定している。

 新たに発売する製品は、ウイルス対策ソフトをUSBフラッシュメモリの中に組み込み、パソコンのUSBポートに差し込むだけで、ウイルスなどの不正プログラムの検出・削除が自動的に行える。パソコンのHDD(ハードディスクドライブ)にインストールする必要はない。また、フラッシュメモリとしての機能も持っており、データの保存も可能になる。

 パソコンがインターネットに接続された状態であれば、インターネット経由で定義ファイルを自動更新し、常に最新の状態でウイルス対策を施すことができる。「ウイルス対策ソフトの容量が約2メガバイトと小さいため、フラッシュメモリとしての機能を損なわせる心配もない」(青木修・取締役常務執行役員セキュリティシステム事業部長兼開発部長兼研究開発グループ長)のが特徴。

 ウイルス対策ソフトは、IWIが日本国内の独占販売代理店契約を結んでいるロシアのセキュリティベンダーであるダイアログサイエンス社製ソフトを採用した。フラッシュメモリは、外部から調達する。

 新製品では、ウイルス対策とメモリ機能だけでなく、暗号化やパソコンのログインおよびログアウトなどの機能を組み込むことも、「技術的には可能であり、さらに機能を上乗せすることも可能性としてはありえる」(青木取締役)としており、機能の拡充は継続して進めていく考えだ。
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