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ミラクル・リナックス セキュアOSソフト拡販へ 販売パートナーを15社に拡充

2004/12/13 21:17

週刊BCN 2004年12月13日vol.1068掲載

 ミラクル・リナックス(佐藤武社長)は、昨夏に発売したセキュアOS「ミラクル・ハイザード」の販売パートナーを現在の3倍にあたる15社程度まで拡大させる。現在の販売パートナーは、NECや大塚商会、アグレックスなど5社。

 同製品は、ミラクル・リナックスが販売を手がけた初めてのセキュリティ関連製品。LinuxOSの開発・販売をメインの事業にしているが、情報セキュリティ投資が活発化していることから、同製品の発売を機にセキュリティ製品の販売事業に参入した。「サーバーレベルで情報漏えいを防げる製品」(北嶋伸安・マーケティング部部長)というのが、参入第1弾製品としてセキュアOSを選んだ理由という。

 同社では、来年4月の個人情報保護法の施行を前に、情報セキュリティ投資がさらに活発化し、企業ユーザーのセキュアOSに対する関心もさらに高まると判断。販売パートナーの拡充に踏み切る。このほか、通常約100万円の費用が必要な同製品の導入支援コンサルティングを、10社限定で無償提供するキャンペーンも始めるなど、拡販施策を強化している。

 ミラクル・ハイザードは、外部からの不正プログラムを遮断する機能を提供するのではなく、万一OSの脆弱性を突かれても、OS上で不正な動作をさせないように利用制御をかけ、OSのセキュリティを強化する。価格は84万円から。Linuxだけでなく、ウィンドウズ、AIX、HP-UX、ソラリスにも対応しており、幅広いOS環境に適用が可能。

 開発元は韓国のセキュリティソフトベンダー、セキュブレイン。ミラクル・リナックスは、日本国内での独占販売代理店契約を交わしている。
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