半導体商社のリョーサン(宇井達雄社長)は今年度(2005年3月期)から3年間の「第6次中期経営計画」で、サーバーの販売を拡大させる。デジタル家電や情報機器など優良顧客30社に対する付加価値を高めたシステムソリューション提案のほか、セットメーカーに独自の設備機器を組み込んだ専用システムの開発などを強化する。

 システム機器専売本部の幹部は、「サーバーの販売は、当社全体の事業のシナジー効果を高める事業として拡大する」と強調している。

 同社は、商社機能として半導体、電子部品、電子機器の各事業とヒートシンク(半導体素子用放熱機)の生産・販売の4事業を展開している。

 サーバーの販売は、このうちの電子機器事業としてNECの「Expressサーバー」を中心にしたシステムインテグレーションと、大手ハードウェアベンダーと協業してサーバーに制御装置などを組み込んだ専用システム(エンベデット)を構築してセットメーカーに販売している。

 サーバー関連の事業を開始したのは約7年前。当初は、ウィンドウズNTを活用したサーバー販売を主に展開していた。その後、レガシーシステムのオープン化要求が高まり、システムインテグレーション事業を始めた。

 現在は、デジタル家電や情報機器、通信ネットワークなど大手メーカーからなる優良顧客30社に対し、NECソフトなどの生産管理ソフトウェアや環境管理システムをカスタマイズして提供している。今後は、「セル生産や履歴管理システムなど、顧客の競争力強化に役立つシステムを市場のスピードに合わせリアルタイムに提案していく」(同幹部)意向だ。

 また、専用システムでは、自動販売機やコピー機、医療機器などの制御部分をサーバーに組み込みカスタムメイドした半製品をセットメーカーに販売している。こうしたセットメーカーや優良顧客30社が海外に工場を新設する動きが活発化しているため、こうした顧客のニーズに対応した販売体制も整備する。

 同社のサーバー販売台数は、年間約2万台。同社全体の「シナジー効果を高める事業」として確立するため、さらなる販売台数増を狙う。

 同社の03年度(04年3月期)の連結売上高は2882億円。このうち、電子機器事業は約1割を占めている。