オービックビジネスコンサルタント(OBC、和田成史社長)は2月15日、同社の業務ソフトウェア「奉行シリーズ」や社内文書ファイルなどのデータをインターネットデータセンター(IDC)にバックアップする「OBCストレージサービス」を開始する。社内情報漏えい防止や災害時のデータ紛失を防ぐニーズが高まっているため、基幹データなどを普段の業務で安全にバックアップするのが難しいとされる中堅・中小企業を対象に、サービス開始から1年間で約1万社(サイト)への導入を目指す。

 同サービスは、奉行シリーズに蓄積された基幹データのほか指定したフォルダに保存したワードやエクセルなどのファイルを、同社と提携するIDCへ自動的にバックアップする。データは、不正アクセスから保護するため暗号化して保存。データ転送時は、差分情報だけを圧縮して転送するため、データ転送時の時間短縮が図られ、ネットワークの負荷も少なくてすむ。

 インターネット環境があれば、どの奉行シリーズユーザーでも利用できる。また、同シリーズ以外のユーザーでもファイル管理などの用途で使うことができる。奉行シリーズユーザーは、既存のデータ保存ソフト「BACKUP(バックアップ)奉行」と同サービスを併用することで、奉行シリーズのデータを指定フォルダに保存して、コピー処理するところから、IDCにデータ保管する作業までを完全に自動化できる。

 ただ、OBCの奉行シリーズ以外の他社製ソフトとは、同サービスが連動してないため、一度、指定フォルダにファイル保存して利用することになる。大原泉・取締役販売推進本部長は、「奉行シリーズのデータをメディアや社内ストレージに保存する企業は多いが、災害で破損した場合のバックアップに不安がある。また、事業所や支店では、本社へのデータ転送時のセキュリティに不安がある。このサービスはネットワーク上でデータ処理を行うため、これらの課題を解決できる」と、情報資産保護の重要性を強調する。

 同サービスは、転送するデータ容量別に料金体系を設定。利用料金は年間契約だが、月ベースで100メガバイトまでが3150円、1ギガバイトまでが4200円。1ギガバイト以上のサービスも準備中だ。

 同社は、販売開始から1年間で1万社の導入を目指す。最近、台風や地震などの災害が相次ぎ、中堅・中小企業でもデータ保存・管理の重要性が高まっているため、システム管理者を置かず手軽に導入できる同サービスは注目されそうだ。