【ソウル発】韓国ブロードバンドインターネットサービス市場が急速な飽和局面を迎え、市場争いも激化の兆しを見せている。

 韓国・情報通信部が発表した「有無線通信サービス加入者現況」によると、韓国内ブロードバンドインターネットサービス加入者数は2004年12月末時点で1192万人だった。03年末と比べ75万人増加した。しかし増加率はわずか6%。ブロードバンドが普及し始めてから最も低い伸び率となった。

 ブロードバンドインターネットサービスが普及し始めた01年と02年だけでも前年比2倍を超す高い成長率を記録したが、03年を境に加入者数増加率は下降を始めた。03年の増加率は7%台にとどまっている。専門家は、今年も加入者数の増加率は前年の水準を下回るだろうと見ている。

 サービス会社別にはDSLを主に提供しているKTが6007万人の加入者を確保しマーケットシェア51%で1位を占めている。2位はハナロテレコムで2074万人の加入者を確保し23%のシェアを占めた。ハナロテレコムはxDSLとケーブルモデムを利用したインターネットサービスを同時提供している。3位はスルーネットで1028万人の加入者を確保し、マーケットシェアは10.8%。スルーネットはケーブルモデム方式のインターネットサービスを提供している。

 KTの独走が加速しているなかで、最近2位のハナロテレコムが3位のスルーネットに対しM&A(企業の合併・買収)を電撃的に成功させたことは、海外からも関心を集めた。このM&Aによりハナロテレコムは33%以上のシェアを確保し、ブロードバンド市場2位を確実にしている。これから韓国のブロードバンド・インターネット市場はKTとハナロテレコム両社の一騎打ちになっていくだろう。

 加入者の増加がほとんど見られなくなった市場であるため、既存サービス利用顧客の引き抜きなど、し烈な顧客争奪戦が起こる可能性も高い。このために各社は高品質サービスを強化する動きを見せている。KTは50Mbps以上の速度を出すVDSLサービスを強化し、ハナロテレコムは市内電話と放送、インターネットサービスを融合した商品で競争に対応していく方針だ。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)