コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、近く中国・上海市に初の海外活動拠点となる「日本電子計算機軟件著作権協会上海代表処準備室(ACCS上海)」を開設、4月から本格的に活動を開始する。代表処準備室の所在地は、上海市楊樹浦路2310号上海知識産権園8楼。魏鋒(Wei Feng)氏が常駐要員となる。

 久保田裕・ACCS専務理事は、「中国に進出している日本企業でも、不正にソフトをコピー使用している企業がある。日本企業が中国当局に摘発されないよう、また、日本企業が率先して不正使用をやめるように指導する」ため、2005年度は現地に進出している日本企業向けに、ソフトの不正使用防止を目的に、著作権やソフトに関するセミナーの実施や、現地企業およびその本社などに対して注意喚起文書の送付を行うとしている。

 ACCSでは、03年度から会員企業であるクオリティ(浦聖治社長)の協力で、クオリティ上海法人内に開設準備室を設けて活動してきた。今回、ACCS上海事務所に常駐する魏鋒氏は、クオリティ上海法人の開発者だった。

 ACCSはこれまでに、中国国家版権局、上海市版権局などとの情報交換を進めているほか、華東政法学院、華東師範大学、上海財経大学、上海社会科学院の学生向けの講演会なども開催してきた。

 今回、新たに上海のソフトウェア企業が入居する上海知識産権園ビルに入居し本格的な活動を開始。これまで以上に中国におけるソフト・コンテンツビジネスの推進保護のための法制度や慣行の基礎資料および現地情報の収集、中国関係機関とのパイプ作り、マスコミを通じた普及啓蒙活動を行い会員企業の中国ビジネスの支援を行っていく。

 なお、中国国内法での法人登記ができないため、当面、正式名称には「準備室」をつける。

 ACCS上海事務所の開設にあたり、上海市版権局版権管理処の武幼章処長は、「知的財産権の分野で日本のパートナーとともに仕事ができることを大変嬉しく思う。上海における事業展開をバックアップし、協力することを政府の主管機関として約束する。日本のパートナーと交流、協力しながら中国の知的財産権保護の状況を改善していく道を一緒に歩んで行きたい」とコメントを寄せた。