システムインテグレータのティーディーシーソフトウェアエンジニアリング(TDCソフト、河合輝欣社長)はこのほど、汎用機版で約100社(約50ライセンス)に導入実績のあるファイル編集・加工ツール「アダプト」のオープン環境対応版の販売を開始した。

 アダプトは、汎用機版の基本機能を継承したほか、ソートやCSV出力など新機能を追加した。「レガシー(旧式)マイグレーションのニーズが高まった」(大井茂・先端技術ビジネス本部システム技術事業部基盤技術部担当部長)ことから、オープン版を出し、今後3年間で企業の情報システムやシステムインテグレータを対象に100ライセンスの販売を目指す。

 アダプトは、通常プログラミングが必要な帳票作成を簡単にできるほか、レコードの追加や変更、削除などの処理をオフコン言語「COBOL(コボル)」などの知識を必要とせず、アダプト独自の制御文を使って簡単に行うことができる。

 技術担当である同部の青木幸夫・チーフエンジニアは、「メインフレーム環境でアダプトが稼動していれば、作成済みの制御文をOSの変更だけで、UNIXやウィンドウズ環境で利用できる」と、レガシーマイグレーションが容易にできると説明する。

 今回のオープン版では、レコードの昇順・降順のソート機能や、入力レコードを編集後にCSVファイルとして出力できる機能を追加した。大井担当部長は、「キーワード検索で大量のログからレコードを抽出する能力は、ウィンドウズOSのソートコマンドなどの2倍以上で、価格が競合製品に比べ6分の1と安い」と、金額と性能ともに競合製品より優位だと説明する。

 アダプト新版は直販を中心に拡販するが、同社協力会社を通じた間接販売も検討している。同社は受託開発中心だが、今後アダプトを3年間に100ライセンス販売するほか、カメラ付き携帯電話で遠隔地の現場から作業報告書を閲覧できる「ハンディートラスト」などを伸ばし、パッケージ販売の売上高を3年後に現在の2倍以上に引き上げ、10億円にすることを目標にしている。